田園 里山 野鳥そしてアルプスの山々

日進市と近隣の里山、春から秋にはアルプスの山々を歩いて感じたこと、考えたことなど・・・

能郷白山登山

2013年10月29日 | 山歩き

28日、日帰りで岐阜・福井県境の能郷白山(1617m)に登りました。この山は冬になると真白な雪を被った雄大な姿が日進の自宅近くからも見られ、いつか登ってみたいと思っていた山です。

27日午後4時過ぎに家を出て、薄墨桜で有名な、山麓の根尾まで行き、車中泊。翌朝4時に起きて国道157号線を福井県境の温見(ぬくみ)峠へと向かいました。峠には5時半に到着。天気は上々。東の空が薄赤く染まり、近くの山がシルエットで浮かんでいます。車の温度計によると気温は2°C。支度をして5時40分、登り始めました。

                       早朝の温見峠

登り始めると間もなく、梢越しに日の出が見られました。このあたりはブナやカエデの紅葉が盛りを迎えていて、朝日に染まりひときわ鮮やかです。

                 木々の間から顔を出す朝日

                        紅葉の尾根道

                  朝日を浴びて輝くブナの紅葉

温見峠から能郷白山に向かう山道は、県境に沿った尾根道の急登がひとしきり続きます。この登りが終わって最初のピーク(1432m)に到着。少し傾斜が緩くなり、背後には新雪を着けた白山の姿が大きく見えてきます。

          新雪を抱く白山(中央)と別山(右) 左手前には荒島岳

行く手には目指す能郷白山の丸い姿の全容が見えてきます。距離的にはこの辺りがちょうど真中なのですが、傾斜が緩く眺望の良い尾根道になり、前半に比べて快調に歩が進みます。

                  行く手には能郷白山の姿が

ここからは意外に短時間で、9時には山頂に着きましたが、一等三角点と文字の消えかかった柱だけで山頂を示す標識はありません。2~30mほど来た道を戻ると、木の枝に「能郷白山 1617m」と書かれた小さな札がぶら下がっています。

                       山頂を示す白い札

山頂の少し手前と、山頂を過ぎて5分ほどの神社の付近が眺めがよく、空気が澄んでいれば南北中央のアルプスや大峰山系も見えるようです。残念ながらこの日は山頂に着くころは風が強くなり、ガスも多くなってきて西から南にかけての眺望はいま一つはっきりしませんでした。

            能郷白山山頂付近からの白山ズームアップ

それでも白山は雲の上に頭を出していて見事です。昇る途中に追い抜いて行った男性が神社のそばにいて、話をしましたが、地元の根尾出身で今は岐阜市にお住まいとのこと。市内長良川にかかる忠節橋から能郷白山が良く見えるので、反対に山頂から橋が確認できるか、望遠鏡を用意してきた、とのことでしたが、岐阜市方面はガスで少しはっきり見えず残念がっていました。

             能郷白山神社奥宮 右手奥が山頂

山頂付近ではもう一人、大垣から来た男性と会い、私を含めて3人の単独行者だけでしたが、10時過ぎ、下りにかかると、週日にもかかわらず続々と登ってくる人が続き、人気の高い山であることが伺われました。

                   紅葉に染まる尾根道の下り

   頂上付近に1時間ほど滞在し、紅葉の道を下って温見峠へ戻りました。

樽見から峠までの国道157号線は幅が狭く、対向車とのすれ違いが面倒なこと、谷側にガードレールがほとんどないことなどから”酷道”と呼ばれています。登り口のゲート脇には有名な看板、”落ちたら死ぬ” が建てられており、途中、そこここに”転落現場”の看板もあります。それでも峠まで全面舗装されており、”酷道”というほどではないと思いましたが、運転には注意が必要です。

                国道登り口ゲート脇の看板

最後に、2011年2月に岐阜市金華山の岐阜城天守閣から撮った雪の能郷白山の写真を載せておきます。

                岐阜城から見る冬の能郷白山

      

 


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