田園 里山 野鳥そしてアルプスの山々

日進市と近隣の里山、春から秋にはアルプスの山々を歩いて感じたこと、考えたことなど・・・

宇津江の滝とミソサザイ

2012年05月30日 | 野鳥

高山から国道41号線を飛騨古川方面に向かって北上すると、宇津江四十八滝の看板があります。左に折れて5分も走ると県立公園の入口です。自宅を早立ちし、富山への途中立ち寄りました。

「四十八滝」とありますが、実際には13の滝が 1km 間に連なります。下の写真は入り口近くの平滝、その上の函滝、上段滝です。

しばらく登っていくと、ミソサザイが何羽か囀っているのが聞こえました。滝の音にかき消されそうになりながらも頑張って鳴いています。王滝を撮影しようと三脚にカメラを据え付けたときです。1羽のミソサザイが近くの岩の上に止まって囀り始めました。あわててカメラの向きを変え、数枚の写真と動画を撮影しました。

ひとしきり囀ると、ミソサザイは飛び立って行ってしまいました。

滝とミソサザイの動画は http://youtu.be/QgOCm9p7bRo に。

     

宇津江で一番高さのある王滝です。高さは約 19m 。

ここから少し登ったところに北アルプスの展望台があります。

晴れていれば上の看板のように見えるはずなのですが、この日は残念ながら雲に隠されて見ることができませんでした(下の写真)。

展望台から上部にさらに3つほど滝があって、高原状の開けたところに出ると遊歩道は終わります。入り口からゆっくり歩いても片道 40 分ほど。車で高山や新穂高を訪れたとき、時間があったら立ち寄ってみるのはよいかもしれません。

      


ハッチョウトンボ -森林公園にて

2012年05月29日 | 昆虫・虫

日曜日の午前中、尾張旭市にある森林公園を散策しました。植物園に入ったのは初めてでしたが、有料ということもあって人かずも少なく、静かな森のそこ此処に鳥の声が聞こえていました。そもそもは野鳥が目当てでしたが、カメラと三脚を持ったバードウォッチングの人たちと出会えたものの、肝心の鳥の姿はなかなか捕えられませんでした。

小さな湿原がいくつかあり、木道で数人の人が話していました。座り込んでカメラを構えている方もいます。話を聞いてみると、”ハッチョウトンボが飛び始めた”とのこと。教えていただいて早速撮影にチャレンジしました。

日本で最も小さいトンボ、とのことで、じっととまっていたら、教えてもらわないと気づかないほどです。大きさは2cm ほど。 1円玉の中にすっぽ納まってしまうくらい小さいのです。Wikipedia によるとハッチョウトンボの名は、江戸時代末期の尾張の本草学者、大河内存真の手記に由来するとのこと。この人は学者の仲間たちとともに、旅の途中のシーボルトと熱田で会い、学術交流を深めたそうです。こんな小さなトンボの陰に、そんな歴史の一コマが隠れていることも知りました。

   


海上の森とオオルリ

2012年05月26日 | 野鳥

26日の朝のウォーキングは二人で瀬戸市の海上(カイショ)の森へ。海上の森は2005年愛知万博の会場に予定されていましたが、オオタカの営巣が確認され、会場は少し名古屋寄りの旧青少年公園に変更された、といういきさつがあります。名古屋郊外の自然に溢れた地域として有名です。

                    海上の森入口の案内図

入り口駐車場まで日進から車で30分。四ツ沢から左へ道をとり、北海上川に沿って篠田の砂防池に向かいました。朝早い時間帯は人も少なく、静かな散策を楽しめます。駐車場付近で出会った人に撮ったばかりのはサメビタキを見せてもらいました。あたりではセンダイムシクイが盛んに鳴いています。

篠田池への途中、妻が ”タツナミソウが咲いてる、写して” というので撮ったのが下の写真です。

                    タツナミソウ

タツナミソウは園芸をやっている人にとっては珍しくないとのことで、我が家の庭にもあるそうですが、野生のものは久しぶりとのことでした。

途中、ウグイス、オオルリの囀りを聞きながら、30分ほどで篠田池に到着。コーヒーを飲みながらゆったりと休憩。ここでも 500mm の望遠レンズを三脚に据えたベテランの方に会いました。撮ったばかりのオオルリとサンコウチョウの写真を見せてもらいました。野鳥撮影30年という経歴の方で、海上の森で見られる鳥についていろいろと教えていただきました。

                    篠田砂防池

篠田池には一羽のカイツブリがいて、時々姿を現します。池の東側は湿原になっていて、そちらに営巣している様子でした。

海上の里に向かう途中、先ほどのベテランが ”ヒノキのてっぺんにオオルリがいる” と教えてくれました。3人で探しましたが、少し奥の方へ引っ込んでしまったのか、声は聞こえるものの姿を見つけることはできませんでした。

海上の里の少し手前で小さな鳥を見つけ、何とか撮れた1枚が下の写真です。逆光だったのと、鳴いていなかったので少しはっきりしませんが、これがどうもオオルリではないかと思います。

オオルリの声はYouTube の動画、http://youtu.be/Uz7y0skqWUY でお聞きください。

                    オオルリと思われる鳥

10時を過ぎて、海上の里の手前あたりから人が増えてきました。数人の男性がカメラを構えて道端にかがんでいます。何かと思ったら先ほど撮ったタツナミソウが何株か集まって咲いていました。その数メートル先にヤマウグイスカグラという木があり、赤い小さな実をつけていました。ここには女性が集まってきて、”食べられますよ” というので2~3個口に入れてみました。結構甘くていい味がします。

                 ヤマウグイスカグラの実

森のそこここで、タニウツギやエゴノキも花をたくさんつけ、森に彩りを添えていました。

                       タニウツギ

                       エゴノキ

新緑の緑と花と野鳥に溢れた海上の森は、近くて魅力的なウォーキングコースのひとつです。

    


金環日食

2012年05月21日 | 日記

金環日食を愛知県日進市の我が家のベランダで何とか撮影できました。

上は金環食になった時の写真、下は金環食移行の前と後の写真です。

                           移行前

                       移行後

実は、この日、日の出の時点で太陽は見えたものの、その後南東の方向から広く厚い雲が進んできて、”これは絶望的かな?”と思われる状況でした。ところが金環食の数分前に下のように雲の切れ間に欠けた太陽が顔をだし、”これは?”と思うようになりました。

           金環食数分前(日食観察プレートなし)

そして金環食移行の瞬間は、奇跡的に太陽の周りに雲がなくなったというわけです。大変幸運でした。

金環食が終わると再び薄い雲が太陽の前面を走り、これがまた太陽面の色を微妙に赤く変化させて面白い演出をしています。そんな様子を動画でアップしました。

   http://youtu.be/HQYIAxXuDtE

   

 


オオヨシキリ -日進・東郷のヨシ原で-

2012年05月18日 | 野鳥

この季節になると、日進、東郷の田畑のあちこちで、ギョギョシ、ギョギョシと鳴くオオヨシキリの賑やかな声が聞こえてきます。

                        5月8日 折戸川

オオヨシキリは、寒い季節、香港島以南の東南アジアで越冬し、暖かくなると日本に渡ってきて繁殖する渡り鳥です。今年は4月25日、愛知用水脇のヨシ原で声を聞いたのが最初です。その声はお世辞にも”美声”とは言い難く、どちらかというと ”ヤカマシイ” 声なのですが、ケリの甲高くけたたましい声に比べると少し親しみが持てます。上・右のように、開けた口の中が赤いのも特徴の一つだそうですね。

                     5月16日 愛知池

よく見るとなかなか愛嬌のある顔つきをしています。その大きな声と飛びまわる姿は春から夏にかけての”田園の風物詩”と言えるかもしれません。

   5月16日 愛知池                    5月18日 愛知用水

ところで、ヨシとアシは同じ植物ですが、”ヨシキリ”という呼び名も”アシキリ”よりいいですね。

声を聴いていただくために、手振れがひどくて少し見づらいのですが、一昨年に愛知用水で撮ったビデオを YouTube にアップしました。

    http://youtu.be/ssaWdOkKjb8