5日目朝、4時に起きて外に出ると良い天気。星が出ています。下弦の月があって空が明るいので天の川ははっきりしませんでしたが、オリオン座やシリウス、木星、火星などが東の空に明るく輝いています。カメラを持ち出して、槍ヶ岳のシルエットとシリウスを撮影したのが下の写真です。
大天井岳(左)と槍ヶ岳(右) 中央上方にシリウス -三俣山荘にて
しかし、この日は朝だけで、5時、朝食が始まるころには槍に雲がかかり、三俣のあたりも次第にガスってきました。それでも雨の降る気配はないので、6時に山荘を出てこの日は尾根伝いに三俣蓮華岳、双六岳とたどることにします。三俣蓮華岳への途中、少し遅れて出発した O さんが追い越していきます。「頂上で待っています。一緒に写真撮りましょう」と声をかけてくださいました。
三俣蓮華岳山頂の道標
三俣蓮華岳山頂は富山、岐阜、長野三県の県境。三俣山荘、、双六小屋、黒部五郎小屋から来た人たちが出会い、賑わっていました。でもガスのため、景色は見えず。「今日中に笠ヶ岳まで行く」という O さんと、ツーショット写真を撮った後別れ、双六岳に向かいました。
三俣蓮華岳山頂付近から往路歩いた巻道方面を見下ろす
黒部五郎岳 -三俣蓮華岳だけから双六へ向かう尾根道より
2時間弱で双六岳山頂着。トウヤクリンドウがあちこちに白い小さな花を開いています。
トウヤクリンドウ(右) -双六岳山頂にて
着いたとき、頂上はガスの中でした。頂上では数人が休んでいましたが、一人の男性は、今日中に新穂高へ下山する予定で、何とか霧が晴れないか、と1時間も待っているとのことでした。そうこうするうちに少し霧が晴れ、大天井岳が姿を見せました。
大天井岳(右)から燕岳(左端)へと続く稜線 その向こうにかすかに浅間山が見える
大天井岳の左に遠くの山がかすかに見えます。そのときは八ヶ岳かな?と思ってそう言ったのですが、1時間待っていた男性は「浅間山ではないか?」と言います。雲間に見える部分も少なく、お互いに「もう少し全体が見えないと確信が持てないね」と言って別れたのですが、帰って調べてみると彼の意見の方が正しく、浅間山であることがわかりました。
双六小屋で軽い昼食
山頂を9:50に発ち、1時間で双六小屋着。お腹が減ったの写真上左の誘惑に負けて生ビールとおでんをいただきました。青空は見えないものの霧は晴れてきて、先ほどまでは見えなかった鷲羽岳も再びその姿を見ることができました。
鷲羽岳と左奥に水晶岳、祖父岳 右奥には野口五郎岳 さらに遠くに唐沢岳と餓鬼岳
- 双六小屋より
11:20 双六小屋を出て鏡平には13:40着。その日のうちに新穂高に下ることもできると思いましたがもう1日、山上で朝夕を楽しむことにしました。
自分も30分近く晴れ待ちしてましたがあきらめて下りました。