田園 里山 野鳥そしてアルプスの山々

日進市と近隣の里山、春から秋にはアルプスの山々を歩いて感じたこと、考えたことなど・・・

リスノエビフライ

2013年02月10日 | 野生動物

食べかけのエビフライ? 実はこれ、マツカサ なのです。リスはマツカサのウロコを丁寧に1枚1枚剥いで中の種を食べるのだそうです。その結果がコレ! そこでヒト呼んで ”リスノエビフライ”。尾張旭市森林公園植物園のゲートに置いてあったものをお土産にいただいてきました。

    


温泉に入る野生のサルたち  渋温泉・野猿公苑

2012年08月11日 | 野生動物

涼しさと高山植物を求めて志賀高原・横手山、東館山を訪れた帰り道、渋温泉の奥にある野猿公苑に立ち寄りました。ここは野生のサルたちが温泉に入って楽しむ様子が見られることで人気のスポットです。

渋温泉から10分ほど山に入ったところに駐車場があり、ここから徒歩15分ほどで野猿公苑の入り口に着きます。下の写真は入り口の近くにある噴泉です。

入園料を払ってゲートをくぐると、山道にサルたちが歩いたり座ったり、思い思いのポーズをとっています。

2~3分歩くと橋があり、温泉が見えてきました。数匹のサルが温泉に浸かって互いに蚤とり?をしたり、もぐったり泳いだりしています。

手を入れてみると、確かに温かい温泉です。まわりには小さな赤ん坊のサルもたくさんいます。

    

母親に抱かれていた子ザルが一匹近づいてきましたが、私の顔を見てあわてて逃げかえっていきました。

じっとこちらを睨んでいるサル、温泉のお湯を飲んでいるサルもいます。    ざっと見たところ、数10頭のサルの姿が見られました。夏には温泉に浸かるサルの数は一度に数頭ぐらいですが、冬、寒い季節には、雪の中で40頭ぐらいが同時に温泉に入っていることもあるそうです。

いい湯につかってご機嫌なサルたち、母親に甘える子ザルの姿などを動画にしてYouTubeに投稿しました。

  http://youtu.be/N6BP5cds-k0

     

 


折戸川のヌートリア

2012年06月12日 | 野生動物

折戸川の、野方橋から神明社に至る一帯は、野鳥や野生動物がほかの場所より少しだけ濃いところです。イソシギ、カワセミ、カルガモの巣も、おそらくこのあたりに多いと思われます。

      野方橋から神明社間・折戸川沿いの道  左:5月6日    右:6月3日

5月の初めまで、雑草の丈はくるぶし以下でしたが、このところは急速に丈が伸びて、胸までの草をかき分けて歩くこともあります。

5月28日朝のウォーキングのとき、ここで1匹のヌートリアを見かけました。向う岸でしたが、かなり近づいても逃げることなく、一心不乱に川岸の草を食べ続けています。

その様子をYouTubeにも投稿しました。

    http://youtu.be/-fWvwl_SRQQ

ヌートリアは南米産の大型のネズミの一種。体長は40 ~ 65 cm くらいになります。その毛皮は保温性に優れているので、第二次大戦中に軍服に利用することを目的とし、ヌートリアが大量に輸入され、飼育されるようになりました。戦後は需要がなくなったので処分されましたが、一部が野生化し、今日に至っています。

繁殖力が強く、草食で稲などの農産物を荒らすため、「特定外来生物」に指定されて、状況によっては捕殺の対象となっているようです。一方では、ヌートリアが日本に入ってきた経緯などを考慮し、「暖かく見守っていこう」という団体もあります。こうした外来種について、兵庫県立・人と自然の博物館のスタッフの方は、「いない方がよい生き物」という考え方もありうるがその場合でも「個々の生き物の命は同じだけの重さを持つのだと知って対応するべき」と、慎重な意見を述べられています。「人間の都合だけで、安易に新たな帰化動物をつくり出さないことが大切」とも言われており、説得力があります。

YouTube などを検索すると京都の鴨川にもヌートリアがたくさんおり、観光客が与える餌に集まってきて「人気者」になっている状況もあります。環境省は外来種による被害を予防するための三原則として、(1) 日本に「入れない」、(2) 飼っているものを「捨てない」 、(3) 他の地域に「拡げない」、を掲げています。「拡げない」ためには、人に慣れ、かわいいからといって、安易に餌を与えるような行為は慎んだ方が良いように思われます。

現在ヌートリアが多く生息している地方は岡山県と関西方面です。3月9日付のブログにも書いたように、日進で頻繁にヌートリアを見かけることはありません。今回折戸川で出会う前には、この3年間、岩崎川、天白川で3~4回、高松池で1回泳いでいる姿を遠くから見た程度です。ヌートリアが増加している様子は今のところありません。今後も慎重に見守っていきたいと思っています。

   

 

 


愛知・茶臼山のカモシカ

2012年03月26日 | 野生動物

山を歩いていると野鳥のほかにも様々な動物に出会います。今回は1年ほど前に出会ったカモシカの紹介です。

昨年(2011年)1月、長野県飯田の近くの昼神温泉に向かう途中、愛知県と長野県の県境にある茶臼山に立ち寄りました。

茶臼山は標高 1415 m 、愛知県の最高峰です。この時期は茶臼山高原スキー場もオープンしており、この日も家族連れで賑わっていました。スキー場のそばから見た南アルプスの中心部です。

茶臼山から根羽村にむけて、長野県側の林道を下っているときのことでした。林道脇のコンクリート擁壁の上に、小柄なカモシカが突然現れました。

カモシカは立ち止まり、しばらく不思議そうにこちらを見ていましたが、やがて擁壁の向こうへ消えてゆきました。

  動画: http://youtu.be/xMWOd4UqRHc

山でカモシカを見かけたのは、このときを含め、3度ありますが、すべて林道の脇でした。傾斜した崖が好きだそうですが、こんな開けた場所で出会ったのはこの時だけでした。

     

 


段戸山のニホンジカ

2012年02月25日 | 野生動物

少し前になりますが、10月に稲武の奥の段戸山に登った時のことです。

この日も朝早く家を出て、猿投グリーンロード経由で登山口の駒ヶ原に向かいました。6時少し前、登山口の手前、段戸牧場のはずれを車で走っていた時です。立派な角と体格を持った鹿が一頭、ゆっくり歩いているのを見かけました。鹿というと、茶色に白い斑点のある、奈良公園で見る鹿を想像していたので何鹿だろう?と思ったのですが、調べてみると、どうもニホンジカの雄のようです。季節によっては斑点が消えたり、色が少し灰色がかったりすることがある、ということのようですね。

動画: http://youtu.be/sDa5HauZzqU

玖々山