田園 里山 野鳥そしてアルプスの山々

日進市と近隣の里山、春から秋にはアルプスの山々を歩いて感じたこと、考えたことなど・・・

伊吹山の雲海・花・ホオアカ

2013年07月21日 | 山歩き

土曜日の朝早く、伊吹山に二人で行ってきました。4時半に家を出て6時過ぎに山頂の駐車場着。この時期伊吹山スカイラインは朝3時から夜9時までオープンしていて、もう少し早く出れば日の出も見られるのです。

到着した時は晴れていて、白山が手前の山波の向こうにくっきりと見えました。中央やや右が先日訪れた御前峰。その右が別山です(6時15分ごろ撮影)

手前左の方に少し離れて見えるのは能郷白山です。6時20分駐車場を離れ、西遊歩道をゆっくり頂上に向かいます。左右には高山植物が花盛りを迎えています。下の写真はキンバイソウ。

 

 

上はウツボグサ(左)とクガイソウ(右)です。ウツボグサは妻の話だと我が家の庭にも咲くそうです。クガイソウとルリトラノオはよく似ているのですが、葉が輪生しているのでこれはクガイソウ。

シモツケソウもそこここに花を開いていて、ピンクの色が見事です。西遊歩道からは琵琶湖や比良山が良く見えます。東岸の山本山や、浅井長政の居城のあった小谷山も見てとれます。

1時間弱で山頂に着きました。この頃になると、北尾根を越えてガスがでてきました。右下の小さなガスが次第に広がっていきます。

頂上で朝食。食事の間にガスは広がって、近くの山は雲海の下に隠れてしまいました。そのかわりに遠くの北アルプスや中央アルプスが雲海の上に頭を見せます。雲海の上に浮かぶ白山の姿もなかなか立派です。

帰路は東遊歩道を下り、駐車場に8時半過ぎに着きました。この頃になるとあたりはガスが流れて近くの花さえしばし霞むほどに。夏はやはり朝早く行かないと遠くの景色は見えませんね。

山頂近くの石碑の上に1羽のホオアカがいて、きれいな声で囀っていました。

雲海に浮かぶ御嶽山、乗鞍岳と北アルプス、、白山、そしてホオアカの声は YouTube の動画をご覧ください。

    http://youtu.be/oA0x-p5mOhw

      

 


白山の高山植物

2013年07月16日 | 季節・花

 

白山は高山植物の宝庫と言われています。このたびの山行でも、ミヤマキンポウゲ、クロユリをはじめ多くの花に出会うことができました。その中からいくつかをここで紹介します。

まずはクロユリ。室堂の小屋の近くにも、ポツリポツリと咲いているのが見つかりました。小屋にあったパンフレットには、多数のクロユリが一面に咲いている写真があったので場所を聞いてみました。しかし、今年は雪渓の溶けるのが遅く、クロユリの開花が遅れているとのことでした。

”ハクサン”を名前にもつ植物は多くありますが、代表的なものがハクサンフウロです。しかし、これも今年は”一面に咲いている”というようなところは見あたりませんでした。

ミヤマキンポウゲ(左)とミヤマダイコンソウ(右)、黄色い花の代表です。

  

カラマツソウ(左)とモミジカラマツ(右)。同じキンポウゲ科に属し、花の色と形は似ていますが、葉の形が違っています。ただし花弁は無く、白い花は雄しべとのこと。

  

木の花もいろいろとあります。赤い花は緑の葉と青空のなかでなかなかきれいです。

ナナカマドも今白い花をつけています。秋の紅葉と赤い実が鮮やかですが、花も地味ながら魅力的です。

  そのほか、名前がわかった花を以下にのせておきました。

                       ベニバナイチゴ

                    ミヤマダイモンジソウ

              ヤマザクラとスジグロチョウ

ここに載せきれなかったものについては下記をご覧ください。

    http://img.gg/hAr0NZE

       

 


白山 2日目の朝  -キセキレイとルリビタキ

2013年07月14日 | 野鳥

白山・室堂平、2日目の朝はまた霧で覆われていました。御来光が見られるときはならされるという奥宮の太鼓も聞こえず、山頂行きはあきらめました。それでも時おりガスが切れて青空がのぞきます。尾根越しに太陽も顔をのぞかせます。

            尾根から顔を出す朝日 -室堂平にて

5時半から朝食。荷物の整理を終えても霧は晴れません。7時少し前、お花畑の位置を聞き、石川県側の登山道を空身で少し下りてみることにしました。

弥陀ヶ原を過ぎ、30分ほど下ると黒ボコ岩と呼ばれる岩があり、そこで左手の砂防新道と右手の観光新道に分かれます。左手をとって急な道を下っていくとミヤマキンポウゲなどの咲くお花畑になります。うす暗い朝霧の中、沢を渡るあたりに1羽のキセキレイがいました。

                         キセキレイ

虫を咥えながら、ピィッ、ピィッと鳴いては、岩場を歩き回っています。朝8時前なのに、こちらの道からは続々と登山者が登ってきます。昨日の岐阜川の道ですれ違ったのは20名弱でしたから、白山はやはり石川県側が表口、という感じがいたします。

この谷から少し戻り、頃ボコ岩の手前に延命水があります。「一杯飲むと10年長生きする」と言われていますが、今回は備え付けの竹筒で2杯のみました。さて効果はどんなものでしょう?

            砂防新道 黒ボコ岩近くにある延命水

しばし、高山植物の写真を撮って小屋に戻ると、近くの灌木でルリビタキが囀っています。白山では、北アルプスに多いメボソムシクイの声をほとんど聞きません。1日目、中腹あたりで一度聞いただけでした。そのかわり、あちこちでルリビタキの声を聞きます。ようやく姿をとらえたので写真と動画に収めました。

            室堂平、小屋の近く、灌木の梢にとまるルリビタキ

                   いい声で囀っています

        背中をこちらに向けたまま90度以上首を回して不思議なポーズ

  ルリビタキとキセキレイの声はYouTubeの動画でお聴きください。

      ルリビタキ:   http://youtu.be/qDeYkyo5ZWo

      キセキレイ:   http://youtu.be/RKa5wWQkGao

山小屋へ戻り、荷物をまとめて10時出発、来た道を大白川口に向かって下山しました。この頃になってようやく天気が良くなり、行く手の雲間に時おり御嶽山と乗鞍岳が頭をのぞかせることもありました。

      下山路の彼方、ハイマツとナナカマドの向こうに頭をのぞかせる御嶽山

花の写真を撮りながらゆっくり下って、登山口には15時ごろ到着。初めての白山登山を無事終えました。

    


白山登山 第1日

2013年07月13日 | 山歩き

7月11日、12日の1泊2日で、岐阜・石川県境の白山に登ってきました。梅雨がまだ明けきらないのか、雲やガスの多い天候でしたが、晴れ間もあって良い山歩きができました。

朝4時前に自宅を出発、東海北陸道を荘川ICで下り、国道156号線を北に30分ほど行くと、御前母衣ダムを少し過ぎたあたりで登山口の大白川に向かう林道入り口があります。左折してさらに30分で白瀬道登山口です。

  

       白山 白瀬道登山口                  白水湖俯瞰

7時15分 に登山口を出発。樹林帯を2時間ほど登ると少しずつ視界が開けてきます。左下には、登山口近くの大白川ダムが見え、白水湖が青い湖面を見せています。

                  登山道からの奥三方岳

このころは天気も良く、行く手には雪渓を抱いた奥三方岳が青空を背景に見えてきます。

大倉山(2038m)を過ぎると、この登山道には今の時期、3か所ほど雪渓が残っていて、横切るのに少し緊張します。大倉山からしばらく登ったところに最初の雪渓があり、途中でスイッチバックして雁形に横切ります。

       最初の雪渓を渡り終えた出口地点から入り口地点を振り返る

さらに大小2つの雪渓を渡ると、やがて白山連峰最大のカンクラ雪渓に出会います。登山道はその左手を登ってゆきます。青空と白い雲を背に、御前峰が立派です。

        カンクラ雪渓の向こうには御前峰が頭をのぞかせる

        登山道は雪渓の左側を緩く登っていく 白い花はナナカマド

しばらくしてようやくこの日の宿、白山室堂が見えてきました。室堂着は14時。あいにくこの頃からガスが出てきました。

                      白山室堂

気温は14度。風も出てきて肌寒くなってきました。ときおりガスが切れて御前峰山頂が見えます。

         ガスの切れ間、御前峰が青空を背景に顔を出す

ガスがなかなか切れないので、ルリビタキが鳴き交わす声を聞きながらあたりをしばらく散策し、ちらほら咲いているクロユリなどを写真に撮りましました。

5時から夕食。夕食後、散策を続けようと外に出ると、ようやくガスが取れ、白山奥宮を前景に御前峰山頂がすっきりと見えてきました。

                     御前峰と白山奥宮

カメラとヘッドランプだけ持って山頂に向かうこととし、6時過ぎに奥宮の鳥居をくぐりました。陽は西に傾き、雪渓も少し赤く光ります。

  

      室堂平から西方を望む               室堂の小屋と別山 

東を見ると、夕日に赤く染まった雲の間にときどき御嶽山がシルエットで浮かびます。

                   御嶽山が雲間に浮かぶ

頂上には6時50分に到着。西の空は雲が多く、日没そのものはいまひとつでした。右下には剣ヶ峰、その左に大汝峰が堂々と控えています。

 

            大汝峰                          剣ヶ峰

7時10分には山頂を離れ、室堂の小屋へと向かいました。約30分で薄暗くなった室堂平に到着。同部屋の人たちは皆すでに布団の中です。消灯は8時半で少し間がありましたが、横になりいつの間にか寝入ってしまいました。

週日ということもあり、32人泊まれる部屋に8人ほど。ゆったりと睡眠をとり、翌日に備えました。