田園 里山 野鳥そしてアルプスの山々

日進市と近隣の里山、春から秋にはアルプスの山々を歩いて感じたこと、考えたことなど・・・

冬の新穂高ロープウェイ

2014年02月04日 | 山歩き

1月27日、快晴の新穂高を訪れました。新穂高ロープウェイは何度か利用していますが、真冬、こんなに天気の良い日は初めてです。下部のゴンドラは45人乗り。中間駅のしらかば平まで4分の乗車。

               しらかば平からの錫杖岳と笠ヶ岳

標高1308mのしらかば平は一面の雪に埋もれ、真っ青な空を背景に笠ヶ岳がくっきりと浮かびます。錫杖岳の姿もここからは立派です。ここで2階建て、120人乗りのゴンドラに乗り換え、西穂高口山頂駅に向かいます。

                  ゴンドラから見る笠ヶ岳

ゴンドラ後ろの窓いっぱいに笠ヶ岳と西俣の谷が広がります。左手には白い大喰岳の奥に槍ヶ岳が姿を見せます。槍の頭は雪が飛ばされ、黒い岩肌を見せています。

                槍ヶ岳と大喰岳、中岳 右端が南岳

やがて笠ヶ岳に続く山並みの左手彼方に白山が姿を見せます。ゴンドラは7分で標高2156mの西穂高口駅に到着。

                白山遠望  右手前は大木場の辻

駅の屋上が展望台になっていて、ゴンドラが着くたびに人々が湧きだしてきます。ここからは何と言っても西穂高岳の姿が立派です。

                   西穂高岳と千石園地

その手前、駅舎を出たところには、千石園地が広がります。積雪は 2m と書かれていましたが、遊歩道は除雪されています。

               双六岳(中央やや左と樅沢岳(その右)

 槍ヶ岳と笠ヶ岳の間には、西鎌尾根から双六岳方面にかけての稜線が見えます。

                         焼岳

南に見える焼岳は、ときおり白い噴煙を噴き上げています。乗鞍岳は焼岳の右後ろにわずかにその一部をのぞかせています。

                        西穂高山荘

千石園地の向こうには西穂高山荘と丸山が意外に近く見えます。この日の温度は-10 度ということでしたが、風もなく、日差しが暖かくてとてもそんな気温とは思えない陽気でした。

                    千石園地の遊歩道

駅舎から出て千石園地を30分ほど散策しました。シラビソの木が雪をつけて、中には樹氷に半分なりかかったものも見られました。

                   西穂高岳方面

                   もう少しで樹氷になりそう

散策を終えて午後2時過ぎ、ロープウェーで山麓駅と戻りました。ロープウェーと展望台からの風景を動画に撮り、YouTubeに投稿しました。

   http://youtu.be/hiMOcCDLi6A

       


東山スカイタワーから見える山

2014年01月12日 | 山歩き

1月5日は大変良い天気。名古屋市千種区の東山動物園の隣にあるスカイタワーに登ってきました。

標高およそ80mほどの丘の上に立つタワーの高さは134m。展望台は標高にすると180mくらいのところにあります。展望台にも写真入りの説明図はあり、御嶽山や伊吹山などの主だった山はすぐにわかります。しかし、これまでに歩いた名古屋近郊の多くの山については示されていません。ネットで調べても、360度に渡って山の名前を記した写真はどうも見つかりません。そこで、撮ってきた写真とカシミール3Dを使って、タワーから見える山の名前をできる限り多く同定して見ることにしました。文字が読みにくい時は画面を150%~200%に拡大して見てください。

                    北方向の眺め(広角)

天気の良い、冬の日にまず目立つのは、北方に大きな白い姿を見せる御嶽山です。1枚目は御嶽山から中央アルプスにかけて、北方向を眺めた写真です。写真の中央付近、遥かに雪をいただく山はは中津川の奥、岐阜・長野の県境にある奥三界岳。この後にズームアップした写真をお見せします。

                      御嶽山と春日井三山

御嶽山をズームアップすると、手前に小秀山、さらに手前には高蔵寺ニュータウンの奥、弥勒山、大谷山、道樹山の春日井三山が見えます。

                      奥三鬼岳と笠置山方面

ここから時計回りに見ていきます。御嶽山の右手に連なる雪をいただいた山は井出ノ小路山、奥三界岳と続く県境の山。右手前に恵那市郊外にあり、どこから見てもピラミッド様の美しい形が目立つ笠置山が見えます。

                         中央アルプス

その右には中央アルプスが長く連なります。その右、三国山の上に雪をつけた恵那山が丸く雄大な頭をのぞかせています。三国山の右手前には2003年に建設された地デジ用の瀬戸デジタルタワーが良く目立ちます。

    三国山の向こうに白い頭を見せる恵那山 右手前は瀬戸市にある地デジタワー

                     大川入山と猿投山

タワーの右手奥は近郊の猿投山。その手前が海上(かいしょ)の森になります。大川入山は長野県阿智村手前の美しい山。国道153号線、旧飯田街道の治部坂峠から登ります。

                       豊田市の山々 

さらに右手には、段戸山から豊田市の山々続きます。焙烙山は平成大合併前の旧豊田市で一番標高が高かった山です。段戸山の左には愛知県の最高峰 茶臼山も見えるはずですがはっきりしませんでした。上の写真右半分には石巻山から座談山へと続く静岡県境の山々です。さらに右には三河湾に近い宮路山、五井山も見えています。

次に、御嶽山から今度は反時計回りに見ていきましょう。御嶽山の左に大きく見える雪山は下呂市郊外の御前山。

                    納古山と下呂の御前山

右端手前には多治見市郊外の高社山が、左手前には、犬山明治村、入鹿池近くの八曾山と飛騨川沿い七宗町の名山、納古山が見えます。

                   川上(かおれ)岳と位山

その左手遠方には位山から川上岳へと続く尾根も確認できます。位山は富山湾へと流れる宮川と伊勢湾に流れる飛騨川の分水嶺、宮峠に近い山です。

                鷲ヶ岳とその手前の鳩吹山

さらに左には、美濃太田手前の人気の山、鳩吹山があり、本宮山と尾張富士も確認できます。背景の雪は鷲ヶ岳。

                       高賀山塊 

その左には加賀白山の北に連なる雪山を背景に各務原アルプスの明王山、金毘羅山。そしてその左奥に高賀山から片知山の山塊が大きな姿を見せます。手前には天王山から誕生山への尾根が認められます。白山は瓢(ふくべ)ヶ岳の左に御前ヶ峰が真白な頭だけを覗かせています。

                        平家岳方面

高賀山塊から左手には平家岳、舟伏山などの奥美濃の山なみが続き、白く、ひときわ大きな能郷白山に至ります。

                    奥美濃の山々

この山並みの手前には、岐阜市の金華山や百々ヶ峰が間近に望めます。さらに岐阜県と福井、滋賀両県の国境の山が伊吹山まで続いています。

             能郷白山 手前には岐阜市の金華山

                    貝月山・伊吹山方面

伊吹山は白く輝く頭を見せ、どっしりと西の空を限っています。左の山裾が新幹線や名神高速道路の通る関ヶ原。

                          伊吹山

伊吹山から左手は、養老山塊、さらに鈴鹿の山々が続きます。烏帽子岳の手前には、名古屋駅付近の高層ビルが立ち並びます。

                    名古屋駅近辺の高層ビル

                    鈴鹿山脈方面

最後に名古屋駅の彼方に連なる鈴鹿の山々の全景を紹介して、ほぼ360度にわたる眺望の紹介を終わります。

     

 


氷見海岸の日の出 

2013年12月26日 | 旅日記

25日の朝、富山駅発 5:38 の列車に乗り、高岡で乗り換えて氷見に向かいました。6:27氷見着。2駅手前の雨晴駅に向かって海岸を歩くことにしました。

雲が多い朝でしたが東の空は雲が切れていて、茜色の空に毛勝三山、剣岳、立山、薬師岳と続くアルプスの山なみが海の彼方に黒々と浮かんでいます。

        氷見海岸  日の出前のアルプス 中央付近に剣岳と立山

剣岳と立山付近をズームアップしてみました。午後にならないと雪山の白い姿は見えませんが、海面から立ち昇る霧が薬師岳の姿を薄く覆い、見ごたえのあるシルエットです。

      

               剣岳-立山方面のズームアップ

手前の浜辺にはダイサギらしき鳥が佇んでいます。砂に足を取られながら波打ち際を雨晴海岸に向かいました。

やがて立山と薬師岳の間、ザラ峠のあたりから陽が昇ります。ザラ峠は佐々成政が冬季アルプス越えをしたときに通ったところと伝えられています。

                    アルプスから昇る太陽

氷見駅から雨晴海岸まではおよそ6km。日のあたる海岸を歩いていくと、チドリの群が波打ち際を走る姿が目に入りました。

                      浜辺を走るチドリの群

ズームアップしてみると、コチドリに似た大きさですが、この季節にはいないはずです。チドリの種のどれかであるとは思うのですが、はっきりとは確認でいていません。

 

          チドリ                         ハクセキレイ

セキレイが1羽やってきて、こちらは尾羽を上下させながら歩いています。他に歩く人影もなく、風も穏やかで、波の音だけが響いています。

日の出と、渚を走るチドリの姿を動画にし、YouTubeに投稿しました。

    http://youtu.be/-mPOEFDtK-Y

                         雨晴駅

雨晴駅には8時過ぎに到着。このころには眩しい太陽のためにアルプスの姿を見ることはできなくなっていました。8:29発の列車で9時過ぎには富山駅着。この日の仕事に向かいました。

    


オオバンとヨシガモ -浜松ガーデンパークにて

2013年12月15日 | 野鳥

       浜松の浜名湖ガーデンパーク   水路には冬鳥がきています

晩秋のガーデンパークにはオオバンがたくさんやってきています。はじめはオオバンだけかと思っていたらヨシガモとオカヨシガモが一緒に泳いでいました。

                  ヨシガモ(左)とオオバン(右)

 

        オカヨシガモ(左)とオオバン(右) 奥にはヨシガモの姿も

オオバンは国内を移動する漂鳥。この地方では冬の間よく見られます。ヨシガモとオオヨシガモは冬鳥。冬になるとシベリア方面から渡ってきます。

冬枯れのガーデンパークは訪ずれる人も少なく、岸辺のアシが立ち枯れた姿を水面に映しています。

  

                       オオバン

風もなく、静かな水面を水鳥たちが波立たせています。揺れる水面がこがね色の模様を水面に描きだし、水鳥たちの姿を浮き立たせています。

                     オカヨシガモ

                         オカヨシガモ

静かな冬の公園は、水鳥たちにとって穏やかに過ごせる良い環境を提供しているようです。

    


葦毛湿原から湖西連峰へ

2013年12月02日 | 山歩き

11月28日、愛知県豊橋市の葦毛湿原から静岡県湖西市の新所原へ、県境の湖西連峰を横切る山旅をしてきました。

葦毛湿原を出発したのは9時30分。湿原入口にはこれからのコースを示す案内板があります。

                   湿原入口の案内板

湿原は歩く人も少なく、晩秋の風情です。湿原を横切り、遊歩道の終端からTV中継所を目指して登り始めます。

                葦毛湿原と遊歩道

勾配の緩い、歩きやすい遊歩道を小一時間歩くと二川からの登山道に出会います。その手前から、時おり目指す神石山も見えます。

                 登山道から神石山方面を望む

尾根道を少し登ると、標高304mのTV中継所があり、太平洋方面の展望が広がります。そこからいったん下って登りかえしたところが座談山(標高309m)。

             座談山山頂から見る太平洋方面の展望

ここの展望はTV中継所よりさらに良く、晴れていれば富士山も望めます。ここで地元の80歳になる IT さんにお会いし、山頂からの風景やこの付近の見どころを教えてもらいました。山頂に着いたときは雲が多く霞んでいて、富士山は見えるか見えないかというほど。下の写真の中央に良く見るとうっすらと富士の姿が認められます。

 

                座談山頂上からの神石山と富士山方面

IT さんは毎日葦毛湿原から座談山を往復しているとのこと。手前のTV中継所で湿原に戻ってしまう人が多いので、「あと10分がんばってこの座談山まで来るように」といつも声をかけているそうです。 IT さんによると、愛知県で一番景色の良いところ、とのことでした。太平洋の手前には新幹線、在来線の電車や貨物列車が往復する姿が見え、小学生たちに教えるとみんなおお喜びすると話しておられました。

11時20分、IT さんと別れて神石山に向かいます2つほどピークを乗り越すと普門寺峠。普門寺まで600mの道標があり、右手に下りてみました。意外に急な下りですっかりふもとへ下りきったと思われるところに普門寺が。11時55分着。駐車場もあり参拝の人が行き交っています。

                      普門寺山門

                普門寺の建物と紅葉

境内は紅葉の盛りで、建物のたたずまいと溶け合わさってなかなか見事です。淡いピンクの桜がつぼみをつけていました。

                    普門寺境内の紅葉

                    山門脇の桜のつぼみ

20分ほど境内を散策して再び普門寺峠へ。峠へ戻って県境尾根伝いに神石山へ向かいます。あとでわかったのですが、峠を経由せず、直接神石山山頂に向かう道もあるようです。山頂には13時少し前に着きました。

                    神石山山頂からの富士山

ここでお湯を沸かして昼食。この頃になると富士山に陽があたり、時おり真白な姿を見せるようになりました。

13時35分、山頂を発って梅田峠への尾根道を下ります。途中ラクダ岩、仏岩がありますが、仏岩に着いたとき、ちょうど富士が真白な姿を浜名湖の向こうにあらわし、この日一番の眺めを見せてくれました。

              仏岩から浜名湖越しに富士山を見る

この仏岩までは、今年1月に梅田親水公園から妻と二人で登りました。そのときよりもはっきりとした富士の姿でした。

     富士山のズームアップ 手前左に三岳山と浜松風力発電所の風車群

さらに下って梅田峠を越え、嵩山(すやま)へ立ち寄ります。ここからは浜名湖の向こうに浜松市とアクトタワーが間近です。

                    浜松市とアクトタワー

嵩山で10分ほど最後の展望を楽しんだあと、14:55出発、再び梅田峠に戻り、梅田親水公園への下山路をたどります。親水公園登山口着は15時10分、ここからさらに町中の道を25分ほど歩いて新所原駅に着いたのが15時35分、45分発のJRで豊橋駅へ。豊橋駅からは久米峠口行きのバスにスムーズに乗り継ぎ、30分ほどで葦毛湿原入口のバス停へ。バス停から駐車場へは徒歩5分ほど。16時35分、無事車に戻って自宅へと向かいました。

全行程は10kimほど。少し風が強く、前半は雲が多かったものの午後からは晴れて富士山も見え、普門寺の紅葉も秀逸で変化にとんだ良い低山歩きができました。