私の勤務する会社も、昨今の景気後退で仕事が激減してます。すでに一時帰休を実施しているグループ企業もありますが、私の職場はまだそこまで厳しい状況にはなっていません。
とは言っても、社長からは昨年末から残業時間を0にしろとの指示が出ていて、私自身なんとか頑張ってはみたものの、先月は12時間も残業してしまいました。そんな訳で今日は「なんで残業してるんや、理由を報告しろ」と上司から指示を頂いてしまいました。
一昔前なら、サービス残業で対応していたところですが、去年5月に労働基準監督署から、従業員に無給労働させていた事に対して是正勧告を受けてから、それが一切出来ないシステムになっていて、”ほぼ”正味の残業、休日出勤時間がカウントされてしまうようになってます。残業時間が0でない従業員は、全員上司と面談して「残業した理由」を報告書に纏めなければなりません。
偉い人たちは、「仕事が遅れてもいいから定時で帰れ」なんて有り難い事を言ってくれますが、そんな事をして本当に困るのは、偉い人ではなく、仕事で成果が上がらなくなる従業員なのです。実績会議で、「定時で帰っているので、進捗が遅れてます」なんて報告したら、「こんな奴いらん」と評価されるのは目に見えています。
私は自身の20年間の会社生活で、「偉い人が掲げる理想論や指示をそのまま実行したら、業務が成り立たない」事を身をもって体験して来ています。上司の言う事を「聞いてるようで聞いてない」様に仕事をしています。
私は5年程前、サービス残業とサービス休日出勤を毎月200時間くらいしていました(どうやったら時間外勤務を月200時間できるか計算してみて下さい)。あの頃は毎日「今日で死ぬかもしれない」と真剣に思っていました。この頃、会社も労働組合も自分が本当に苦しい時には決して助けてはくれないことを確信しました。それでも仕事を放棄したり、会社を辞めようと思わなかったのは、そんな事をしたら職場で一緒に働く人たちに迷惑が掛かると考えていたからです。決して会社の為では有りません。
以前にも書きましたが、残業時間を0にして業務目標の達成度を落としても、残業して業務目標を達成しても、勤務実績評価はマイナスになり、来年の年収が下がってしまいます。何とかして仕事の量を減らさない限り袋小路です。
とりあえず今日は私の上司に、「定時を過ぎたら他部門から電話が掛かって来ないようにしてくれ」と頼んでおきました。「残業時間に仕事をさせる事が前提の電話はかなわん」と言う意味です。
だんだん会社の経営陣と労働者の関係がドライになって来ています。これがいいのか悪いのか今は分かりません。私の予想ですが、この結果は2年後くらいに見えて来るでしょう。その時私はどうなっているかな。まだ今の仕事を続けているかな。それとも...乞うご期待。
更に顕著になってきているようですね。
経営側の労働時間短縮命令と
それによる業務未達成に対する
ペナルティという、労働側からすれば
相反する行為はドライというより
荒涼とした関係すら感じられます。
それに対峙されているスピードスターさんは
2年後の予想を、それも悲観的な予想を
されていらっしゃるようですが
それに対してどうアクションを起こすかを
お考えになられてもいらっしゃるようですね。
「バイク乗り」の気概を見せてやって
下さい!