日の出前の木戸池は３°まで冷え込んでいた。明るくなりだすと湖面には水蒸気が漂い、朝日が差し込むと激しく舞い上がって消えてゆく。風の無い明け方に繰り返されているこの時期のドラマだ。
誰に聞いても今年のナナカマドは期待できないと云う。確かにこの猛暑ではすぐに枯葉になってしまうだろう。せめて朝日に色付いた山田峠のナナカマドを記録に残しておこう。
朝日が白根山の山肌と高層の雲を赤く染める。いつもながら神々しい御来光の光景だ。本当はファインダーやシャッターなど気にせずに、この空間にただ浸っていたいものだが。
車を停めた展望台に戻って日の出を撮影。若者グループが色付いてゆく御来光の空に感動して大はしゃぎしていたが、それはよく分かる。
まだまだ浅い雲海だが、雲の上に立っている気分は最高だ。久々に来ると以前撮影した象徴的な立ち枯れが何処だったか分からず、時間もないので今回は手近な所で我慢する事にした。
早朝の平床から熊の湯にかけては２度の表示。猛暑の下界から一転してフリースを着込まなければならない志賀高原の朝。漸く草津方面が雲海に覆われる季節になった。
