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備忘録

物理的に矛盾する判決文

2009-03-20 08:50:46 | 雑記録

物理的に矛盾する判決文

白バイ事件の地裁判決文を何度も読み直しました。そこでおかしな事をさも事実のように描いてある部分を見つけましたので指摘しておきます。

●物理的にナンセンスな判決文
地裁判決文(11ページ)に衝突の状況についてこう書かれています。

これらの路面擦過痕の中には、被告人運転車両(バス)の進路と直交する南北方向に形成させていたものが、突如向きを転じて、バスの進路と平行する東西方向東向きに長く形成され、最終停止位置で転倒している被害者運転車両(白バイ)まで延びているものがある。
また、バスの前面右側には凹損等が存するほか、前部バンパーについても水平方向に押し込まれたような座屈が認められる。白バイについても左バックミラーが内側に回り込んだ様子が存する。
これらの事情を総合すると、白バイがバスの前面を横切ろうとする直前において、バスの前面右側が白バイ前部左側と衝突し、白バイは右に転倒してそのままバスとの衝突により言わばかみ合った状態となり、バスの進行方向とほぼ平行に移動したと認められる。
(略)
なお、仮に弁護人が主張するように、最終停止位置で停止中のバスに白バイが衝突したと仮定した場合、バス前面右側にある暴で突いたような凹損や水平方向の擦過痕が生じるとは考えにくい


カタタ裁判官はこれらの痕跡からバスが白バイをはねたと断定しています。しかし、ちょっとまてよ?言っていることが矛盾していますがな。

●路面とバスのキズから白バイをはねたと断定した裁判官
硬直化かつ句点が少なく読みにくい文体のカタタ裁判官の作文をホンヤクすると、
1. 白バイがバスと衝突した(バスの前面右側には凹損があるやろ)
2. 白バイが転倒寸前の状態でバスの下に潜り込むように衝突し停止位置まで引きずられた
 (「レ」の字型の擦過痕があるやろ)
ということを言いたいようです。

そうすると、バス前面右側の凹損と路面擦過痕が表している白バイの動きが矛盾します。なんで「これらの事情を総合すると」バスが白バイをはね飛ばしたことになるのか理解不能です。判決文も一緒になって捏造に加担ですか?(笑)

●「レ」の字型の擦過痕は何を意味するか
カタタ裁判官の判決文で、路面擦過痕は「バスの進路と直交する南北方向が突如向きを転じて、バスの進路と平行する東西方向東向きに長く形成」としています。いわゆる「レ」の字型の擦過痕になっていることですね。この擦過痕は、白バイが「転倒または転倒寸前」のフルバンク状態で滑り込むように衝突し、バスに引きずられてできたというのが警察側の筋書きです。

擦過痕
白バイ全体が回されて付いた擦過痕なら、フロントバンパーの接地点付近(重心点)を中心にした円弧状になるはずです。この「レ」の字型は「突如向きを転じて」というものだと言っている訳ですから回転で生じた擦過痕じゃないですよね。

白バイが前進していたから南北方向の擦過痕が付いたということですよね。もし、白バイがバスと衝突した後で転倒したとすると、前進する動きが無くなっているので「レ」の字型の擦過痕は付きません。

●路面擦過痕とバス前面の凹損は矛盾する
ほかに考えられるのは、フルバンク状態でバスの下に滑り込んだ白バイが反動で起き上がってバスの前面右側に凹損を付け、また倒れてバスの下に再び潜り込むようにして停止位置まで引きずられた?

んなバカな動きをするはずがないでしょう。もしそうだとしたら擦過痕が途切れ、「レ」の字型にはなりません。擦過痕は白バイが倒れてから引きずられて止まるまで連続して付いているのです。OZISANの雑記帳のこの記事でも白バイのハンドルグリップエンドがバス前面に当たった可能性を否定しています。

現場検証白バイ

となれば、バス前面右側の凹損は乗員の体が当たってできたものでしょう。OZISANの雑記帳に書かれていることが正しそうです。白バイがバスの下に滑り込んでも乗員の体が起こされて飛ばされます。このとき、ハンドルで胸部を強打した可能性がありそうです。

●左側バックミラーは回って当たり前
なお、オートバイのバックミラーは右ネジでねじ込まれています。右側バックミラーは前からの衝撃を受けると、ねじ込まれる方に回るのでロックして簡単に動きません。右側バックミラーは破損する確率が高いのです。左側バックミラーは前からの衝撃を受けるとゆるみ方向に回されるため、軽く当たってもクルッと回るので破損する確率が低く、キズも付けにくい特性があります。従って、左側バックミラーが回っていたからバス前面に当たったという証拠というのは、とんでもなく無謀な判決文なのです。

●童話レベルの判決文を平気で書く日本の司法
バス前面の凹損が乗員の体が当たってできたとしたら、あの判決文で言い切ったことは間違いになります。判決文の誤りを認めますか?それとも間違いがないと言い張りますか?カタタさん。

このようにカタタ裁判官の創作推理小説は、まるで体を成していません。「レ」の字型の路面擦過痕とバス前面右側の凹損は物理的矛盾が存するのです。現場で調子に乗って路面擦過痕を「レ」の字型に描いたことで、白バイの動きが固定化し、論理的矛盾が生じているのです。カタタ裁判官は平気で無視していますが。

理系センスがほぼゼロのカタタ裁判官がSFか童話レベルの判決文を平気で書き、それをシバタもスルーするほど機能不全に陥っている日本の司法。裁判員制度なんかで解決する問題じゃないでしょう。それほど芯まで腐りきっています。ストーカーや痴漢が裁判官になる国ですから、当然と言えば当然なのかもしれませんが。

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