知人の男を逮捕 須崎市の女子高校生殺人 「車内で首絞めた」 交際中にトラブルか
1997.06.09 朝刊 須崎市で起きた女子高生殺人事件を捜査している須崎署の捜査本部は、有力容疑者として取り調べていた同市栄町、製パン業手伝い、谷徳泰(のりやす)容疑者(32)の犯行と断定。八日早朝、殺人、死体遺棄容疑で逮捕した。谷容疑者は被害者の同市西糺町、高知高三年、池田美紀さん(17)が行方不明となった四月三日夕、「交際をめぐる金銭的なトラブルからかっとなって首を絞めた」と犯行をほぼ全面的に認める供述をしており、事件は遺体発見から四十二日目で全面解決の見通しとなった。(20、21面に関連記事)
調べによると、谷容疑者は四月三日午後六時ごろ、同市浦ノ内の横浪黒潮ライン沿いの駐車場に止めたワゴン車内で、池田さんの首を両手で絞めて殺害。遺体を駐車場わきの雑木林の中に遺棄した疑い。
これまでの調べによると、同容疑者はことし三月ごろ、不特定多数が通話できるツーショットダイヤルを通じて池田さんと知り合って何度か会い、池田さんをモデルに写真撮影する間柄だったという。
事件のあった三日は、池田さんと電話連絡して午後三時半ごろ、池田さんの自宅近くで待ち合わせてドライブに行った。同黒潮ラインの駐車場では車内で会話していたが、「付き合いをめぐって金銭上のトラブルとなりかっとなって夢中で首を絞めた」と言っており、裏付けを進めている。また池田さんの首に巻かれていた針金については、「現場近くにあった」と供述している。
捜査本部は、池田さんと交友関係のあった谷容疑者を早い段階から割り出し、最後に連絡を取った人物としてマーク。しかし、当初の事情聴取では池田さんと電話連絡を取ったことは認めたものの、「カラオケに行くと言っていたが、その後は知らない」などと供述していた。このため、捜査本部は同容疑者の日ごろの行動などを慎重に内偵した上で、七日午前から任意出頭を求めて事情聴取。八日午前六時十二分に逮捕状を執行した。
捜査本部は犯行が行われた谷容疑者の車を押収するとともに、「駐車場近くに捨てた」と供述している池田さんの手提げバッグについても捜索。九日にも身柄を高知地検に送って本格的な追及を始める。
谷容疑者は地元の高校を卒業後、いったん県外で食料品関係の会社に就職。十年ほど前に帰高し、妻子や両親らと一緒に暮らしながら、家業の製パン業を手伝っていた。自宅は池田さん方からわずか二百メートル弱しか離れていない。
【写真説明】
池田さん殺害後もいつも通り仕事を続けていた谷容疑者(5月19日午後撮影、須崎市内)
高知新聞社
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