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備忘録

横浪の女性殺人事件  不明女子高生と断定  現場に本人の携帯電話  捜査本部 宗教家が捜索

2016-04-04 12:45:50 | 雑記録

横浪の女性殺人事件  不明女子高生と断定  現場に本人の携帯電話  捜査本部 宗教家が捜索

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横浪の女性殺人事件  不明女子高生と断定  現場に本人の携帯電話  捜査本部
1997.04.30 朝刊 

 須崎市の横浪黒潮ラインで起きた殺人、死体遺棄事件を捜査している須崎署の捜査本部は二十九日、被害者は行方不明になっていた同市西糺町、高知高三年、池田美紀さん(17)と断定した。池田さんは今月三日に自宅を出たまま行方が分からなくなっていた。捜査本部は交友関係を重点に聞き込み捜査。足取りの解明に全力を挙げている。
 遺体は二十七日午後、同市浦ノ内の同黒潮ライン沿いにある駐車場北側の雑木林の中で見つかった。捜査本部は歯の治療痕などによる確認が難しいことから、遺体から採取した掌紋と池田さんの掌紋を照合。二つが一致したため、池田さんと断定した。
 これまでの調べによると、池田さんは三日正午ごろ、「高知市内の友達の所で泊まる」と言って家を出た。
 しかしこの女友達とは会っていない。また、同日この友達と、電話で翌四日に会うことを約束。四日になっても待ち合わせの場所に現れず、以後は連絡が取れなかった。
 この女友達は四日、不審に思って池田さんの携帯電話に連絡した。しかし、呼び出し音はしたものの応答がなかった。さらに五日にも電話したが、今度は留守番電話の状態になっていたという。
 こうしたことから、捜査本部は池田さんが三日午後から五日ごろまでの間、何らかのトラブルに巻き込まれた疑いが強いと判断。実際に自宅から高知市へ向かったかどうかを含め足取りの解明を急いでいる。
 一方、遺体が見つかった駐車場周辺では、この日も捜査員約三十人が斜面下方まで範囲を広げて検索。同日までに現場近くで池田さんのものとみられる携帯電話を発見した。
 携帯電話は友達らとの連絡で頻繁に使われており、捜査本部は池田さんの行動をつかむ手掛かりの一つとみて、詳しく調べている。
 池田さんは須崎中から高知高に進学。須崎市の自宅から列車通学していた。特にサークルなどには所属していなかったという。
  * 「むごい姿になって…」  必死の捜索 無残な結末
 美紀さんが自宅から姿を消して以来、両親らは「自力で娘を見つける」と、親類らとともに必死の捜索を続けていた。しかし「何とか無事に帰って」という祈りは届かず、両親自らがまな娘の遺体を発見するという残酷な結末となった。捜索を続けた親類らも「なぜこんなことに」と言葉を失い、虚脱感と犯人に対する怒りが広がった。
 美紀さんは五人きょうだいの二番目。面倒見のいい美紀さんは、弟や妹の食事を準備してから三日午後、外出した。ところが、その後の足取りはプッツリと途絶えた。
 「必ず家に連絡をする娘なのに…」。不安に思った両親は須崎署に捜索願を出すとともに、自らも美紀さんの発見に全力を注いだ。美紀さんの友達や親類と密に連絡を取る一方、大阪府内に住む美紀さんの友人の自宅にまで手掛かりを求めて出向いた。
 さらに、わらにもすがる思いで親類が高知市内の宗教家に捜索を依頼。この宗教家は「横浪黒潮ラインの(廃業した)レストラン付近の雑木林に捨てられている」と示唆。二十七日午後から約三十人が捜したところ、宗教家の言葉通り、駐車場そばの雑木林で若い女性の遺体を発見。非情にもこの遺体が美紀さんと判明した。
 二十九日午後六時半ごろ、美紀さんの遺体の入った棺(ひつぎ)が帰って来た。あまりに変わり果てた姿に、家族、親類の落胆の色は濃い。
 近くに住む叔母の宮崎佳代さん(34)は「春休みには子供のお守りを手伝ってくれた。優しくてよく気の付く子だった。『大学に行きたい』と話していた矢先だったのに…」と肩を落とし、父親の孝さん(40)は「生きた姿で戻ってきてほしかった。通夜でも見せれんほどむごい姿になって…。(犯人は)殺してやりたいほど憎い。親ならだれでもそう思うでしょう」と涙ながらに話した。
  * 同級生言葉少なく…
 一方、美紀さんが通っていた高知高校=高知市北端町=では同日午後、増吉敞校長らが集まり事件への対応に追われた。発見された遺体が美紀さんではないかとの推測は遺体発見当初からあったものの、最悪の結果を受けた学校関係者はやりきれぬ表情。増吉校長は「人違いであってほしいと願っていただけに残念だ。池田美紀さんがなぜ事件に巻き込まれたか分からない。ご遺族の悲しみを思うと言葉も出ない状態だ」と無念さをにじませた。
 同高では二十八日のホームルームで各クラスの担任が、美紀さんが事件に巻き込まれた可能性が高いことを告げた。美紀さんと親しい生徒はショック状態となり、泣きだす生徒もいたという。同校長は「彼女にとってこれからというときに、無念でならない。犯人はどうしてこんな残酷なことができるのか。事件が一日でも早く解決するよう願っている」と沈痛な面持ちで話した。
 祝日ということもあり、グラウンドでは高知小学校の親子運動会が開かれ、クラブ活動などのため登校する同高生徒も。ニュースで事件を知ったという三年生の女子生徒(17)は、「池田さんはとてもきれいで元気な人だった。顔を見掛けなくなっていたけど、周りではそのうち学校に出てくるものと思っていた。まさかこんなむごいことになるなんて…。本当にショックです」と言葉少なだった。
 また美紀さんと高一の時に同じクラスで親しかった女生徒は「三月末に高知市で“帯ブラ”した時は元気だったのに、信じられない。通りすがりの車に乗ったりするようなタイプじゃないから、(犯人は)知っている人かもしれない」とショックを受けていた。
 同校では三十日に全校集会を開き、増吉校長が事件について報告する予定だという。
  【写真説明】
 横浪黒潮ラインの沿道で遺留品を捜索する捜査員(29日午後2時ごろ、須崎市浦ノ内)
高知新聞社

5野党が法案 保育士月5万円増

2016年3月24日(木) 22時35分掲載

野党5党が“保育士給与引き上げ”法案提出

 待機児童問題が国会論戦の大きなテーマとなる中、民主・維新・共産など野党5党は24日、保育士の給与を月額5万円引き上げることなどを盛り込んだ法案を衆議院に提出した。(日本テレビ系(NNN))

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