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高知白バイ事件の再審請求は、4年2ヶ月という長期間、関係者を右往左往させた挙句、昨年12月14日の衆院戦結果(自民党大勝)を確かめるかのように、二日後の同月16日に棄却された。。。判決を下したのは高知地裁の武田義徳裁判長である。
政治と裁判が密接に繋がっている事を再認識させられる判決タイミングだった。
武田裁判長の棄却理由は、原審決定・高松高裁の柴田秀樹裁判長(当時)の『生徒や教員のほか野次馬等もいる中、警察官が被告人を逮捕して警察署に引致し、現場に戻すまでの間に捏造し得る状況ではなかったから、ブレーキ痕様のもの等を捏造した疑いは全くない。』という判決を踏襲したものだ。
要するに、武田裁判長は漫然と柴田裁判長の判決を支持しただけで何もせずに再審請求を退けたのだ。。。実際には、全ての証拠は、実況見分が終わった後に高知県警によって捏造されている(中段の証拠写真参照)。
この再審棄却については凡その予想はついている旨、片岡晴彦氏を支援してきた中心的人物から、『衆院選が終わったタイミングで、ドサクサにまぎれて判決を出すだろう。』という情報が私の元にも入っていた。
最高裁事務総局は、我国の司法界の闇を支配するべく暗躍しており、「日の当たらない方法」を熟知している。。。「お天道様が見ていない」事を好むのだ。
最高裁事務総局が派遣した武田義徳裁判長は、衆院選の結果を確認し、自分たちの立ち場や政治的状況に変わりが無いことを確かめた上で、予定どおり判決を下したのだ。
これで武田裁判官は、柴田裁判官らと共に出世コースを確保した。。。彼らは最高裁事務総局の覚え目出度く、数年後には東京地裁、いや東京高裁判事として特別な事件を精力的に裁いているだろう。
あの陸山会事件を無茶苦茶な「推認判断」で裁いた登石郁朗と同じ出世コースを歩むのだ。
さて、高知白バイ事件を知らない方のために簡単に説明すると・・・ウィキ情報はこちら
2006年、高知市で仁淀川町の中学生20数名と引率の教師を乗せたスクールバスと高知県警の白バイが衝突事故を起こした。不幸にも若い警察官(当時26歳)が死亡し、スクールバスを運転していた片岡晴彦さん(当時52歳)が業務上過失致死罪で有罪判決を受けた。
片岡さん有罪判決は、高知県警が証拠として提出したバスのスリップ痕写真が決め手だった。
片岡さんは、無罪を訴え続けながら禁錮1年4月の刑期を終えて既に満期出所している。
片岡さんは、事故当初の裁判から自らの無罪を主張し続け、再審請求を高知地裁に提起していた。。。現在も高知地裁・武田裁判長の判決を不服として高松高裁に即時抗告している。
私は、片岡さんの収監前2008年にインターネット新聞JANJANの取材で片岡氏に会い、その後、この事件が高知県警と警察庁キャリア官僚による「1億円保険金詐欺事件」である事を突き止め、裁判資料の中から決定的証拠写真を発見した。2010年これを高知新聞に提供して報道を要請したが握りつぶされたことから、各種選挙に出馬してビラを配るなどして周知・広報活動を続けてきた。