雑記録X

備忘録

この事故をご存知ですか?

2009-02-23 23:29:14 | 雑記録

2009年02月23日 04:09

 警察の馬鹿げた交通事故捜査は『高知白バイ事件』に限ったことではないのは皆さんご存知と思います。今日ご紹介するのは熊本県で起きたバイクと乗用車の事故と警察の捜査のはなし。

 下川事件

 事件の詳細は 私たちもお世話になっている柳原美佳さんのブログの動画集を見て頂くのがわかりやすいと思います。

 注目してもらいたいのは、亡くなられた方(バイクの運転していた下川さん)に事故の責任をかぶせた熊本県警の手法。
 そして、真実を求めて活動を続ける父の姿。父親の下川さんは独自の調査で、事故の形態を調べた。警察の関係者である事故の相手方に損害賠償請求を熊本地裁でおこしたが、請求は棄却された。最高裁での上告も棄却された。

 その裁判においての熊本地裁裁判官の言葉です
「証拠は自然科学的、工学的に認定しなければならないものではなく、他の証拠で認定できる」
 
 高知白バイ事故とは逆ですねぇ・・・ようは自分の都合で好き勝手にできるってことでしょうか?
 
 それに加えて、乗用車を運転していた事故の相手方は警察官の関係者・・・・またかい?!って感じです。 「死人に口無し」とばかりに事故の形態をいじくり、身内をかばうために、何の躊躇もなく事故の責任を亡くなられた息子さんに追わせようとする熊本県警。

 同じような事件が全国で起きているのは、警察が『負けたことが無いからだろう』。

 負けない理由の一つは警察が正しいってことではなくて、『裁判所』と『検察』にあると思う。そして、事実を伝えようとしない地元マスコミだな。志布志の例のように地元マスコミがしっかりしていれば冤罪は防げる。

 今、父親の下川さんが今度は『見分調書にねつ造があった」として熊本県を相手に損害賠償請求を起こしているて その判決が来月26日に東京地裁で13時より行われる。その時、支援者達が東京地裁に集まるようです。
 高知白バイ事故の今後の動きにも大きく関係している裁判なので、時間が取れれば私も行きたいが・・・

 国会で民主党の細川代議士が高知白バイ事故に関連した質問をしてくれた映像を見た方もおられると思いますが、この下川事件も08年5月に国会で取り上げられています。 → 映像
 『検察がしっかりしていれば・・・』の台詞が又聞けます

  NEW LINK → 愛媛白バイ事故・・母です
              柳原美佳さん公式HP

 こちらに下川さん本人のアピールが転載されています 是非ご一読を。
 本日のお勧め記事 → http://blogs.yahoo.co.jp/toshikazu2355/23953611.html

双頭体制 異変あり? 大統領独自色、“プーチン批判”も 

2009-02-23 23:26:40 | 雑記録
双頭体制 異変あり? 大統領独自色、“プーチン批判”も 【モスクワ=佐藤貴生】ロシアのメドべージェフ大統領が内政の表舞台で存在感を強めている。政権への登用を視野に各界からエリートを選出、人事刷新に乗り出すなど将来にかかわる政策を打ち出し始めた。一方で、金融危機対策をめぐり、プーチン首相との間にすきま風が吹いている-との観測も相次いだ。発足から9カ月。両者の「双頭統治体制」に、なにか変化が起きているのだろうか。(産経新聞)
[記事全文]

◇同じ話題の記事
ロ大統領“プーチン離れ”の動き 「双頭」にすきま風 - 中日新聞(2月23日)

◇ロシアの双頭体制
ロシア - 政治体制・内政などの基礎データ。外務省
・ [用語]ロシア大統領と首相権限 - 東奥日報
【ニュース解説】ロシア新大統領にメドベージェフ氏 - 異例の「双頭体制」発足。時事通信(2008年3月3日)

北朝鮮、グアムまで射程のミサイル配備…韓国「国防白書」

2009-02-23 23:25:23 | 雑記録

北朝鮮、グアムまで射程のミサイル配備…韓国「国防白書」

 【ソウル=前田泰広】韓国国防省は23日、「2008年版国防白書」を刊行し、この中で、北朝鮮が射程3000キロ以上の新型中距離弾道ミサイルを2007年に実戦配備したことを明らかにした。(読売新聞)
[記事全文]

北朝鮮、射程3000キロの新型中距離ミサイル配備 韓国国防白書 - オーストラリアやインド、ロシアの一部が射程に入るとしている。。産経新聞(2月23日)

◇参考になりそうな図表
北朝鮮を中心とする弾道ミサイルの射程 - 防衛省 情報検索サービス

◇北朝鮮のミサイル開発の歴史
ミサイル開発 - 関連情報エリア

中川氏のバチカン見物、財務次官は「距離をおいていた」

2009-02-23 23:22:54 | 雑記録

中川氏のバチカン見物、財務次官は「距離をおいていた」

 財務省の杉本和行次官は23日の記者会見で、辞任した中川前財務・金融相がバチカン博物館を視察した際、触れることを禁じられている展示品を素手で触るなどした問題について「(同行した財務省職員は)大臣のグループから時に距離を置いていて、大臣の行動のいちいちを把握する状況でなかった」と釈明した。(読売新聞)
[記事全文]

<中川氏バチカン問題>「行動を逐一把握せず」財務次官釈明 - 毎日新聞(2月23日)

◇中川前財務相のバチカンでの行動
中川前財務相 バチカン博物館でマナー違反 石像触り警報 - 毎日新聞(2月21日)
あきれた中川さん、バチカン奇行…博物館でタッチ、警報鳴る - 読売新聞(2月21日)

◇バチカンとは
バチカン - Yahoo!トラベル「世界遺産ガイド」

◇会見に関しての財務次官のコメント
随行職員の責任認めず=「残念」繰り返す-中川前財務相辞任で杉本次官 - 時事通信(2月19日)

大臣・事務次官記者会見の概要 - 財務省

アフガン支援で協調確認へ=麻生首相、訪米に出発

2009-02-23 23:12:54 | 雑記録

アフガン支援で協調確認へ=麻生首相、訪米に出発

 麻生太郎首相は23日夜、オバマ米大統領との首脳会談のため、羽田発の政府専用機でワシントンに向けて出発した。24日の会談では、米国が重視する対アフガニスタン政策について、民生分野を中心とする支援策で日米が協調していくことで一致する見通し。支持率低迷にあえぐ首相には、今回の訪米を政権浮揚の糸口にしたいとの狙いもある。(時事通信)
[記事全文]

麻生首相、米アカデミー賞ダブル受賞に「よかったんじゃないすか!」 - 一番最後に訪米についての質疑応答。産経新聞(2月23日)

◇動画ニュース
首相、日米首脳会談に向けて出発 - JNN/TBS(2月23日)
・ 関連する動画ニュース - Yahoo!ニュース

◇日米首脳会談の展望
麻生・オバマ25日初の首脳会談…アフガン支援など合意へ - 読売新聞(2月22日)

◇関連トピックス
麻生太郎内閣オバマ政権アフガニスタン復興 - Yahoo!トピックス

政府・自民に内閣改造論=政権浮揚に懐疑的見方も

2009-02-23 23:10:43 | 雑記録

政府・自民に内閣改造論=政権浮揚に懐疑的見方も

 厳しい政権運営を強いられている麻生太郎首相の周辺に、2009年度予算・関連法案の成立を機に内閣改造を断行すべきだとの声が出始めている。新内閣で心機一転を図り、1割台に落ち込んだ支持率を何とか回復しようとの思いからだ。しかし、首相自身の発言や判断のぶれで国民の信頼を失っているだけに、与党内には改造によっても政権浮揚は期待できないとの見方が支配的だ。(時事通信)
[記事全文]

◇内閣改造に関する動き
小泉氏、処分しない方がいい=自民・山崎氏 - 時事通信(2月21日)
麻生首相 予算成立後 春の政局か - 首相は「改造?」とさえぎり、「瑕疵(かし)がないのに閣僚を代えられるわけないじゃないか」と言下に否定した。毎日新聞(2月19日)

◇麻生内閣の顔ぶれ
麻生内閣閣僚名簿等 - Yahoo!みんなの政治
閣僚名簿 - 関連情報エリア

◇最新の世論調査
麻生内閣支持率11.4% 首相の指導力評価7% - 産経新聞(2月23日)
麻生内閣 支持11%…政権運営さらに窮地 本社世論調査 - 毎日新聞(2月23日)

◇自民内の動きや観測
首相とのツーショット敬遠=ポスターも「麻生離れ」 - 時事通信(2月23日)
「予算成立後は自民内紛」=民主・山岡氏 - 時事通信(2月23日)
「嫌麻生」広がり、自民若手・中堅の「マグマ」噴出? - 読売新聞(2月22日)

高知白バイ事件写真集

2009-02-23 21:32:59 | 雑記録
[1]検察は白バイはバスに3メートル程度引き摺られたと主張する。 [2]第二レーンからの遠景 [3]RKCの報道映像にはスリップ痕らしきものが写っている。なぜこの映像が事故翌日に放送されなかったのか。
[4]午後4時過ぎのスリップ痕。さんさんテレビの映像。スリップ痕は見えない。 [5]スリップ痕、白バイ擦過痕とされる模様。スリップ痕の縁に注目。 [6]スリップ痕と擦過痕。スリップ痕は湾曲しているのに対し擦過痕はほぼ直線。擦過痕の向きはバラバラ。
[7]右手を路面につけた白バイ隊員。もともと路面にあったアンダーステアによる長いタイヤ痕(※写真[1]参照)の上に手をのせているのだろうか。 [8]白バイ右側面の擦過痕。パイプの径に対して擦過面が広すぎる。フォトコラージュの疑いも。 [9]マフラーの擦過痕、補修塗料のようなものが塗られている。
[10]補修塗料の塗られたマフラー [11]濃さの違うスリップ痕とオタマジャクシ状の先端 [12]人の影の長さやスリップ痕との角度から実況見分の行われた時間帯ではないという疑惑あり。
[13]スリップ痕らしきもの。アスファルトの凹部にまで液体が染み込んでいる。 [14]この写真ではスリップ痕先端が薄い。 [15]ステレオ写真からコンピューターが自動作図したもの。精度は高い。二本のスリップ痕がハの字に広がっている。
http://hanzaikochi.web.fc2.com/

白バイ事故に似た話と最近聞いた裏話

2009-02-23 21:28:46 | 雑記録

白バイ事故に似た話と最近聞いた裏話

ある弁護士さんのHPに高知白バイ事故に似た案件の話が載っている。
これをそのまま当てはめることは少し乱暴ではあるが、右折という行為がすべて優先路の車に対して過失が大きく悪くなるような判決を考えるには良い材料になると思う。

ごらんになってみてください。↓
369メートル右方に直進車両を見て、十分に右折できると考えて右折した場合にも、右折運転者には過失がある! (03/22/2008)


右折禁止の場所ならともかく、田舎には信号もなく右折の為に自己の安全確認判断において優先道路を横切る必要がある場所は多い。というかほとんどがそういう場所である。
優先道路をふさいでいたから悪い・・・・・田舎ではそれを違反とされたら、どこにも行けないということです。そして例外なく日常茶飯事に警察車両もそうやって右折をしています。
すなわち急ブレーキをかけさせない程度の往来妨害的な右折は、余程のことがない限りは止むを得ない行為だと容認されているわけです。



ところで・・・・・最近の出来事をひとつ
話は変わるが、警察は住民から色々な通報・情報が寄せられ、そのおかげで事件を早期解決できたりということも多いであろう。しかしながらその貴重な情報をどのように捉えて考えているのだろうか?と思うことがある。
 最近、仕入れた裏話 (交通事案ではありませんが・・・・)

つい最近、新聞にも載らなかったと思うが、これは非常に警察にとってはまずいことでは?

高知県内のある橋の上にいる不審な人を見かけた地元の住民が警察に通報した。そこは過去にも投身自殺をした人が何人かいたという場所である。
通報者は「自殺の恐れもありえるのでサイレンを鳴らさずに見に来て欲しい」 と頼んだようだ。

ところが通報を受けた警察は全開でサイレンを鳴らし現場に近づいてきたそうだ。

すると・・・・・それに気づいたその人物は 慌てて・・・・・・たそうだ。(合掌)

明らかにサイレンに動揺し衝動的に性急な行動をとったようだが・・・・

こんな話も新聞にも載ることなく単なる自殺として闇に葬られるのだろうか?

 
 http://kochiudon2.blog105.fc2.com/

高知白バイ事件 今後のメディア掲載予定

2009-02-23 21:16:09 | 雑記録
 2月  実話ナックルズ
   
     知る人ぞ知るこの雑誌に「漫画」で掲載されます
  
     「刑事の正体」っていうシリーズの中で取り上げられるようです。

     発売は来週  ミリオン出版

     巻頭グラビアを飾るって噂も・・・

 3月 ミスターバイク4月号(3月6日発売)

     柳原三佳さんのシリーズ『一瞬の真実』 タブン   

     高知検察審査会決議関連記事、獄中から柳原さんにあてた片岡さんの手紙が掲載されそうです。 タブン

     ミスターバイクにはかなりお世話になっています。これで4回目??

 4月  中央公論社 中公新書クラレに掲載
     書籍名は未確認・・・・

 5月  高知白バイ事故ノンフィクション出版・・・ハードカバーか?
     著者はLM737

     ではありません。 時間さえあれば俺だって出したいんですがね
    
     まぁ 売れなきゃ再審請求のためになりませんので、ここは能力のある方に一歩譲って
     全面協力中です。誰も知らない『高知白バイ事故』 (ワタシハ シッテイル ガ・・・)が書かれることになるでしょう。

     これに加えて 片岡さんの手記も出す予定です。 出所後です。
   
     ずいぶん前から、片岡さんには『弁護士費用は心配要らない。本を出したらいい』といっていたtんですが・・・実刑判決を受けて、収監を待つ片岡さんにとってみれば・・・それどころじゃなった。
     ご家族の話によれば毎日『日記』をつけているようです。


    高知白バイ事故が書籍に掲載された数は 20誌近いのじゃないかな・・・

    私の方は4月くらいには『支援する会」と共に、冊子をつくって配布をする準備に入りたいですね。ブログさえ止めればいつでも時間は作れるけど・・支援者の皆さんと一緒に作りたい。

    ブックデザイン、寄稿のお願い、構成・・などなどみんなで練って、高知市内の本屋さんに山と積んでみたい。

    人は共通の作業や体験を通して繋がっていく。 と思っています。


    それにしても 忙しくなるって時に限って、いろんな企画や思いつき浮かぶ。
    酒のせいもあるんだろうが・・・
    時間があるときには ボケーとして、何一つ浮かんでこないのによぉ
    マーフィーの法則か?

     
    はてさて この先どこまで走って行くのかいな。


 こんなこと書くとカァちゃんが心配しそうだな。

    走らなくても、あわてないで、確実な一歩をめざすことにしよう。

    麦酒も煙草も尽きたで 風呂入ってねるべ   
     
 http://littlemonky737.blog90.fc2.com/

     

日本の激動 世界の激動 カット版

2009-02-23 16:54:28 | 雑記録
 
 
 
 

 


支持率減、中川氏辞任が影響=河村官房長官

2009-02-23 15:59:05 | 雑記録

支持率減、中川氏辞任が影響=河村官房長官

 河村建夫官房長官は23日午前の記者会見で、報道各社の世論調査で内閣支持率が下落したことについて「一連の諸問題、特に中川昭一前財務・金融相の辞任に大きな影響を受けた」との認識を示した。その上で「予算成立に全力を尽くし、実際に政策が執行されることによって、これまでやってきたことが間違いなかったと必ずご理解いただける」と述べた。 (時事通信)

支持率下落、河村官房長官「中川氏の辞任が大きな影響」 - 「『これまでやってきたことが間違いなかった』と理解されると思って邁進(まいしん)したい」。産経新聞(2月23日)

◇問題とされた前財務相の行動
中川前財務相 バチカン博物館でマナー違反 石像触り警報 - 毎日新聞(2月21日)
中川前財務相3日で5度飲酒!日ロ会談もヘロヘロ - スポーツ報知(2月21日)

◇関連トピックス
世論調査 | 麻生太郎内閣 - Yahoo!トピックス

麻生内閣 支持11%…政権運営さらに窮地 本社世論調

2009-02-23 09:15:13 | 雑記録

麻生内閣 支持11%…政権運営さらに窮地 本社世論調査

 毎日新聞は21、22両日、電話による全国世論調査を実施した。麻生内閣の支持率は1月の前回調査比8ポイント下落の11%で、現在と同じ質問形式にした1949年以降、89年3月の竹下登内閣、01年2月の森喜朗内閣の各9%に次ぐワースト3位の低水準となった。麻生太郎首相がいつまで政権を担当すべきかを尋ねた質問でも「今すぐ辞めるべきだ」との回答が39%に達し、首相の政権運営は一層窮地に陥った。(毎日新聞)
[記事全文]

内閣支持11% 「ポスト麻生」動けない、探せない - 毎日新聞(2月23日)
内閣支持11% 首相講演に異変、席を立つ人も… - 毎日新聞(2月23日)

◇内閣支持率に関する首相のコメント
麻生首相「チェンジとか言うが民主に任せることできるか」 - 内閣支持率の急落については、「ご心配をかけている」。読売新聞(2月22日)
支持率10%割れを覚悟?=麻生首相 - 「10%割るかもしれませんよ」。時事通信(2月20日)
麻生首相 何となく評判悪い、犬には好かれる…自虐的発言 - 毎日新聞(2月17日)

◇ほかの調査
時事世論調査・内閣支持率・政党支持率 - 時事通信(2月16日更新)
麻生内閣支持率9.7% 歴史的低水準に - 日テレ(2月15日)
・ [特集]世論調査・支持率 - 読売新聞
内閣・政党支持率調査 - Yahoo!みんなの政治

◇他の内閣支持率について
【ニュース解説】内閣支持率 - 歴代内閣の平均支持率と退任時支持率。時事通信

◇関連トピックス
麻生太郎内閣 | 政局 - Yahoo!トピックス

一方的に衝突されたのに実刑 NO.37 「新聞うずみ火」[

2009-02-23 08:40:47 | 雑記録
一方的に衝突されたのに実刑 NO.37 「新聞うずみ火」[最終更新日]2008年11月25日(火曜日)
2009.02.23 Monday
http://uzumibi.com/
高知・白バイ事故 --------------

一方的に衝突されたのに実刑
裁判官までもが捏造に加担      記者名 : ジャーナリスト 粟野仁雄
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 鹿児島県の志布志事件は警察の「ずさんな捜査」などではなく「緻密な捏造」だ。ところが今度は「ずさんな捏造」が、そのまま裁判で通ってしまい、無実の男性が禁固1年4か月の実刑に処せられるという恐るべき事件が起きたのだ。高知県に走った。  (ジャーナリスト粟野仁雄)

▲事故現場で当時の状況を語る片岡さん


■禁固1年4カ月

 ことし8月22日、同県仁淀川町の元タクシー会社社員片岡晴彦さん(54)に一通の封書が届いた。「やっと来たか」。恐る恐る開くと3枚の紙切れに「上告を棄却する。刑事訴訟法の上告理由にあたらない」などとあるだけ。最高裁からだ。異議申し立ても却下され、9月28日に連絡が届いた。禁固1年4か月が確定。いつ収監されてもおかしくはない。大雨の翌日、あわてて仁淀川町に向かった。

 「信じられないような裁判でしたが今は腹はくくっています。再審などで戦います。ここまで馬鹿にされたら私だって黙っていません」。内心は不安だろうが片岡さんは冷静だった。

 事故は2006年3月3日に高知県吾川郡春野町の交差点で起きた。片岡さんは仁淀川中学校の運転手として、教員二人と生徒22人を乗せていた。毎年恒例の3年生の卒園遠足で高知市内で観光やボウリングを楽しんだ後、焼肉店で昼食。帰路につくところだった。

 店の前は片道2車線プラス右折車線もある見通しのよい広い国道。片岡さんは駐車場から道路に入る前にいったん停止し、さらに注意しながらゆっくり前進して停車し、右折のチャンスをうかがった。その瞬間、キューンという音がしたかと思うとドーンという衝撃を感じた。「なんかが飛んできたように見えた」。バスの右側全部に破損した白バイが倒れ、交通機動隊員が横向きに倒れていた。あわてて駆け寄ったが意識はない。だが片岡さんが警察に連絡する前に偶然通りかかった白バイが飛んで来た。まもなく警官だらけになり、生徒たちは、警官の指示で担任教師らに連れられて反対側の喫茶店に避難させられた。

 片岡さんは業務上過失致傷容疑でその場で手錠をかけられて逮捕され、土佐署に連れて行かれた。隊員は死亡し、致死容疑に切り替えられた。1時間ほどして現場に戻されるが、「車に乗せられたままで窓の隙間から腕を出すように言われ、路面を指で示すだけだった。窓が半分も開けられないので顔が出せず路面も見えなかった」。 

■なかった取り調べ

 その後、不思議なことにまったく取り調べもなかった。勝手に突っ込んできたとはいえ、26歳の前途ある若者の死に片岡さんは心を痛め、墓参りなどしていた。ところが11月になって高知地検から呼び出された。
 
 検事は「バスは急ブレーキをかけたが1メートル近く白バイを引きずった。あんたが右側を確認せずに動かしたからや」と言ったのだ。片岡さんに事故原因があるということになる。驚いた片岡さんは「冗談じゃない。僕は完全に停まっていた」と反論した。言い合いになったが検事が写真を一枚出してきた。二本の前輪の後ろからタイヤの黒いスリップ痕が約1メートルずつくっきりと写っていた。「これが動かん証拠じゃ」と誇らしげだった。

 片岡さんは背筋が寒くなった。バスを1ミリたりとも動かしてもいないから急ブレーキなどかけようもない。「警察が捏造している。大変なことになった。一人ではとても太刀打ちできない」。片岡さんは、「弁護士のところに行く」と検察庁を飛び出した。裁判で闘おうと思ったため、供述調書には署名してしまった。
 
 まさかの起訴。行政処分で免許は失効し、仕事も出来なくなった。一審(高知地裁・片田康裁判官)では、バスの真後ろで乗用車で停車していた仁淀川中学校の品原信介校長が「停車時間が長いので私はハンドブレーキも引いていた。すると前方右からすごい勢いで物体がバスの前に突っ込んだ。あとで白バイとわかりました。バスはまったく動いていなかった」と証言した。保身的な教育関係者なら「関わるまい」と逃げるが、品原さんは違った。担任の女性も「片岡さんの真後ろの席にいたがバスは停止していた」と証言した。軽四を運転中に事故直前の白バイに抜かれた男性は「右車線を百キロくらいで飛ばして黄色の点滅信号に突っ込んだ」証言してくれた。

 しかし片田裁判官はバスに乗っていた女子生徒の証人申請を却下、警察の主張だけを認定し、禁固1年4か月の実刑判決を下す。実はすぐに駆けつけた白バイ隊員が「事故の直前を目撃した。バスは時速5キロか10キロくらいで進んでいた。自分と反対走行していた白バイは60キロだった」と証言したのだ。

 もちろん事故死した隊員の「身内中の身内」である。当然、片岡さんは控訴した。ところが高松高裁(柴田秀樹裁判官)は何の審理もせずに即日結審。10月30日、一審判決を支持し控訴を棄却した。

 「目視訓練をしている白バイ隊員の証言は信用できる」と「身内証言」を支持しながら、片岡さんの「身内」の校長証言は「学校の責任を回避するためで信じられない」と排除。目撃者については「第三者といって信用できるわけではない」とした。驚くようなこじつけ論理である。このため、即日、片岡さんが上告していた。

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■書かれたスリップ痕

▲片岡さんと妻の香代子さん

 この裁判で有罪の決め手となるのが警察が提出したスリップ痕写真である。しかし、写真を分析した香川県三豊市の自動車事故鑑定人、石川和夫氏は「タイヤの痕跡なら溝があるはずだが一本もない。スリップ痕は同路面の凸面だけに付くのに、へこんだ部分にも染み渡るように色が付いている。液体を塗ったからです。路面に残った白バイによる傷もまさにチョークで書いたもの。完全な捏造です」と断定した。検察の主張通り、時速10キロのバスが急ブレーキをかけても、ほとんどブレーキ痕が残らないこともバスを同じ重さにした実験で何度も確認した。

 片岡さんは「最初はコンピューターの写真偽造かと思った」というが、証拠捏造にしてもかなり幼稚でずさんだ。一審も二審も「野次馬やマスコミがいる中で証拠偽造は不可能」としたが、警察にまったく落ち度がないことにするための証拠捏造は現場で一瞬に作られたのだ。警官が前輪の方を取り囲んでしまえば簡単だ。梶原守光弁護人は「刷毛をコーラにでも浸してスリップ痕を描き、写真を撮るのはプロなら1分もかからない。本来スリップ痕は後輪に付くのに前輪にしたのは、後ろは後続車などに見られるからです。完全な証拠捏造だ」と話す。

 習字では書き出しが濃くなってしまう。写真のスリップ痕ではタイヤのすぐ後ろだけがぼったりと濃くなっている。一審で証言中にそれを問われた高知県警の警官は答えに窮した。ところが片田裁判官が手助けしたのだ。「白バイから漏れた液体とかが付いたりしたのでしょうね」。路面の傾斜はバイクからバスと反対方向へ下がっている。ありえないがそもそも流れた跡もない。その2カ所にだけに液体が飛んだというのか。肝心のスリップ痕は事故の翌日には消えていた。摩擦で溶けたゴムがこびりつく本来のスリップ痕ならありえない。「乾いた」のだ。高松高裁の柴田裁判官は「ブレーキ痕は一部不合理な点があるが存在を否定するものではない」と有罪へこじつけていた。上告棄却後、高知県警は黒岩安光交通部長が「飲料水を塗ったとか、捏造は絶対ありえんことです」と会見した。 

■練習コースだった

 実は現場付近の住民は暴走白バイを何度も目にしていた。「この辺は白バイの格好の練習コースでした。すごいスピードで走っている。たまにミニバイクなんか捕まえるだけ。公道でサイレンも鳴らしてないのにおかしい」とガソリンスタンドの店員は振り返る。私のようなバイク好きには実に爽快そうなコースなのだが、スクールバスの事故で暴走白バイはぱたりと消えた。白バイが事故を目撃したというのも怪しい。目撃したという位置の車道に立ってみたが、視界を遮ったはずの分離帯の木はなぜか事故後に切られた。

 9月30日。急峻な段々畑で知られるこの町の高台にある「高木旅館」に片岡さんの友人、支援者らが集まった。老舗4代目の高木幸彦さんは「支援の会」の会長だ。バスに乗っていた生徒が4人来てくれた。この事件は中学生だった彼らに国家権力が「君らは大嘘つきだ」といっているのだ。

 彼らも今は廃校直前の仁淀川高校の三年生だ。

 「僕は寝てたけど、急ブレーキなんてまったくなかった」(A君)

 「私の前の席の友達が立ち上がって振り向いて私の写真を撮っていました。バスが停まっていたからです」(Bさん)

 「横の友達と話していたら、衝撃で椅子から落ちかけた。急ブレーキで前へつんのめるのではなく横からショックが来た」(C君)などと話した。

 「ハルさん」と生徒に慕われていた片岡さん。受験勉強中のBさんは「何も悪くなくても刑務所に入ってしまうと、出てからも変な目で見られたりするかもしれないけど頑張って下さい。ずっと応援します」と誓っていた。目を赤くした片岡さんは「僕が刑務所から出てきて、みんなが二十歳になったら一緒に飲もうなあ」と笑顔を見せた。