おっさんじゃないぜ!

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原作「時の堰」:設定とあらすじ

2016年08月29日 11時00分42秒 | ジバクレイ達の世界

【六道から外れたジバクレイの世界】
 六道とは仏教の教えの事で、生命の転生をする世界を現した六つの世界の事を呼び、天道・人道・修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道があり、それぞれが輪のように隣接して、生まれ変わり、そして死にゆく事を繰り返している世界の事です。
 
 この六道のどれかで生まれ、死ぬ事を永遠繰り返す事を輪廻転生(または生々流転)と呼びます。また、輪廻転生から外れた世界を外道界と呼び、この物語では自ら命を絶った者たち、または自らの死を知らない者たちをジバクレイと呼び、輪廻から外れた世界、外道界に落とされ、正気を失い、永遠呪縛されるとしています。ジバクレイを六道に戻すには、まず、正気に戻し、呪縛から解放すれば救えるとされています。
 
 サヨとレンは自らの死を気付かないジバクレイとして現世で永遠意識が目覚める「その日」の朝から、意識が途切れる「事故の瞬間」までを永遠繰り返すジバクレイになってしまいます。
 
【因果応報】
 すべての結果には何らかの原因が存在しているという教え。善い行いには良い結果があり、悪行には悪い結果があるという教え。サヨとレンも己の事故死には何らかの因果があるのではないかと考え、その因果を探していろんなジバクレイと出会い、自分たちの因果を見つけていきます。


【物語の背景とあらすじ】
 時は西暦1590年。秀吉の小田原攻めの際に前田、上杉、真田で北条方の城を次々に落としていったが、八王子城の落城のさまは悲惨なものであった。豊臣軍一万五千に対して八王子城の守備は女子供千と守備兵千の計二千。秀吉の命令は皆殺しであったため、女子供、村人、僧侶などもことごとく殺されていった。そんな中、城代の横地監物(城主北条氏照は小田原城で籠城中であった)がまさに落城の時に自分の娘の千代姫(当時11歳)を見つけ、共に天守で戦っていた大石照基に助けられ、八王子城を脱出し檜原へ逃げ、後に小河内村に住む、横地家下男の弥助に千代を預け、その場で自刃してしまう。
監物を追った上杉景勝と真田昌幸は小河内村で監物を見つけ、千代と弥助を追わなかった。

千代と弥助は青梅で暮らし、弥助が姫様と千代を呼ぶので村人も姫様と呼び敬った。千代は村人に書や舞踊を教え、やがて徳川の時代を迎え、美しく成長した千代は青梅の旗本三田家へ嫁いでいく。

時は流れ、八王子城の戦いから415年が過ぎた。


 青梅に住む小学五年生サヨとレンは共に剣道場へ通う剣士だった。二人とも青梅市内の道場で一二を争う実力者で、学校でも学力一二を争う優秀な二人であった。二人は仲良かったが同時に周りも巻き込むようなことも多かった。また、二人は同じ道場に通う、ワケさまと呼ばれる綾瀬うららを尊敬していた。

ある日の朝、サヨはいつものように起きて、レンを迎えに行き、一緒に登校しているさ中、事故に巻き込まれ、その生涯を閉じてしまう。このことがきっかけとなり、二人の最期を見てしまう美世の自殺や、二人の友達を失い、ほぼ同時に父を失う、うららと母の心中などの不幸が数珠つなぎのように起きてしまう。

霊能力のある「私」がジバクレイとなったサヨとレンを見つけ、己の死を知らない二人のループ(朝起きて登校中で事故にあるまでを永遠に繰りかえす)を解く。すると二人は昇天することなく、ジバクレイの世界へ落ちてしまう。その世界は呪縛された霊が永遠の罰を受ける天子の世界だった。

サヨとレンはそんな世界で「私」からの忠告を受けて、呪縛されている霊を開放して仲間にして世界の謎と天子の謎を解き、解法へ向けて突き進んでいく。呪縛されていた霊にはワケさま(綾瀬うらら)や同じクラスの友達もいて、ジバクレイの世界での再会や自分たちが死んだときの話を告白され、また、それぞれが皆最初に天子に会っているのでその情報を集めるさ中、この世界には時間の概念がない事に気付き、また、戦国武将の横地監物と出会う事で自分たちが千代姫の末裔であることを知る。
監物は綾瀬うららが千代姫の転生であることを知り、サヨとレンをあの日の朝に戻す事で再び千代姫を救おうとする。

ここに青梅の小学生の男女と中学生の男女、女子高生とフリータ、そして八王子城で最期に千代姫を守り、討ち死にした武将たちという一風変わったパーティーが出来上がり、あの日を探してジバクレイの世界の冒険が始まる。

【場所】
東京都青梅市界隈~奥多摩湖界隈(小河内ダム):八王子城跡(八王子城址横地祠)

【登場人物】

サヨ
青梅市市街地に住む小学5年生11歳。念流剣道場に通っている剣士。剣道2級で青梅市道場ではレンと一二をを争う腕前でレンとは7勝3敗。成績も良く、活発で芯のある性格。強きを挫き、弱きを助ける性格。お父さんが海上自衛官で潜水艦勤務なので年に4~5回しか会えないが国防に努める父を強く尊敬している。クラスでは芯が強すぎて、浮き気味な性格なのだが、レンの突っ込みでなんとか溶け込んでいる。
強くて賢く可愛いワケさまに強いあこがれを抱いている。

レン
青梅市市街地に住む小学5年生11歳。サヨと同じクラスで同じ剣道場に通っている剣士。サヨと同じく2級。サッカーも得意なスポーツマンでクラスでも人気者なのだがサヨには頭が上がらない。サヨは好きだが姉弟のように感じている。サヨと同じく強きを挫き弱きを助ける性格。決して曲がらないサヨの信念を尊敬している。サヨとは近所で、毎朝迎えに来て、一緒に登校している。サヨとは遠縁の親戚だがそれは本人も家族も知らない。密かに凛々しく強いワケさまに恋している。

ワケ様(綾瀬うらら)
青梅市市街に住む中学1年生12歳。念流高・中学生有段者の部で優勝者で全国一位の剣士。初段だが、同時に居合も習っていて念流居合貫6段。最も美しい居合の型を魅せる剣士と言われ、道場内ではあまりの強さから戦神(いくさがみ)とも言われる。同じ中学のヤンキーどもに襲われたが15人余りを相手に打ち倒した事から恐れられ、戦神(いくさがみ)八幡様とも誉田別命とも言われ、通称ワケさまと呼ばれる。サヨとレンといつも鍛錬していて、学校も違うが仲良し。三人はなぜか気が合う友達になっている。
父は小さな零細工場を経営しており、決して裕福ではない。
強すぎて賢すぎるのに貧しいからか学校では孤立して友達はいない。道場で会うサヨとレンが唯一の友達になっている。

吉良美世(キラちゃん)
サヨとレンのクラスメート。事件の朝にサヨとレンに出会い、目の前で事故を見て事故に巻き込まれてしまう。しかしながら一人だけ助かり、そのせいで自責の念から自ら命を絶ってしまう。

綺麗な女の子(キヨミ)
青梅市のゲーセンで働くメンヘラなのだが見た目が可愛い女の子。中学でいじめに合い、不登校になって高校へ行けなかったメンヘラぎみの女の子。自分は不要な人間なんだと思い込んでいる。何度かリストカットを繰り返している内に本当に死んでしまった。

横地監物(よこちけんもつ)
戦国時代の武将で八王子城城代。北条氏家臣で勇猛果敢な戦国武士。落城の際に自らの娘を脱出させるために一緒に城を出たが、追手の眼をそらすため奥多摩小河内村で自刃し、小河内村の弥助という元横地家の下男に託し娘の千代を青梅に逃がした。
念流剣術の達人で、強く優しく賢いが戦国武将なので見た目が怖い。

大石照基
監物と同じく天守曲輪(くるわ)を守っていた北条家重臣。御主殿から登ってきた千代姫を見つけ、監物を探して千代姫と共に逃がした。最後に飛翔の陣形で突撃し千代姫と監物を隠し逃がして敵兵を押し戻したが、多勢に無勢でことごとく配下の者も打ち取られ、最後に残った士郎宗貞と共に自刃。

金子家重
御主殿と天守の中間にある金子曲輪で奮戦していた北条家重臣。御主殿から登ってきた千代姫とその一派と共に戦い、千代姫が天守に行きつけるよう残兵と共に曲輪を下り攻めに転じ一時的に押し戻したが、ことごとく配下の者も打ち取られ、もはやこれまでと思い、櫓に火をかけ自刃。

川下士郎宗貞
横地監物の家臣で千代姫の守備役。大手門が破られ、敵兵が城内になだれ込んでくると守備力の小さい御主殿から監物の守る天守に逃げる事を進言し、御主殿の城兵2名を伴い、金子曲輪を経て天守まで千代姫を守りながら登る。天守で大石照基に千代姫を託すと大石に加勢しながら戦乱の中、監物を探し、千代姫と監物を逃がすために大石照基と共に一時的に敵兵を押し戻したが次々と現れる敵兵に敵わず大石と共に自刃。

千代姫
横地監物の娘で八王子城陥落の際、父の監物に連れられ逃げ延びた。檜原城、檜原村、小河内村を経て小河内村で父監物と別れ、弥助という横地家下男に連れられ青梅村で大事に育てられる。サヨとレンは千代姫の末裔らしい。また、千代姫はすでに転生している。

白井あおい
サヨとレン、キラのクラスメートで同級生。中学、高校と無難に過ごすが、目立たない存在で人生に楽しさを見つけられず、下校の際、つい電車に飛び込んでしまった。

中畑修(おさみ)
うららのクラスメートで同じ進学クラスの優等生。本当は勉強は嫌いで逃げたいが両親が逃がしてくれず、勉強に苦しみ、メンヘラ気味。寝ずに勉強しても、休まず勉強しても一番に成れない事を両親になじられ、怒鳴られ苦しんでいた。うららが亡くなった後、初めて一番になったが、うららを失った悲しみと実力では及ばなかった事を苦に、命を絶ってしまう。うららは何にも感じていなかったが彼は戦友のように感じており、可愛く賢いうららに憧れていた。

綾瀬社長
ワケさま(綾瀬うらら)の父。零細な工場を営んでいたが、仕事が激減し、長期借入していた借金が支払えず悩んでいる所に、滞納していた消費税と固定資産税の差し押さえに合い、業務停止に。
娘の給食費は何とか工面していたが、もうどうにもならず、妻と娘に遺書を残して命を絶ってしまう。
彼は「逆巻のネジ」を開発していた。

呪縛の天子
ジバクレイ達をその場に縛り付け、永遠の罰を与え輪廻転生からあえて外している管理者。犯してしまった罪は強く流れのない動けない地獄にジバクレイ達を連れ、転生できない苦しみを味わせている。

※一部、実在の歴史上の人物が出てきますが、設定は架空のものです。また、大石照基の自刃、存命に関しては諸説あります。


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