あしたはきっといい日

楽しかったこと、気になったことをつれづれに書いていきます。

まだまだ

2009-02-27 21:49:51 | 本を読む
最近、ふと自分より一回り以上若い仲間と一緒に何かをすることに、もうじき限界がくることを考えていた。今度はどんな引き際がいいだろうか。寂しさを感じつつ、そんなことを考えていたとき、この本を読み始めた。

石田衣良さんの本は初めて読んだが、テレビ番組のコメンテーターなどとして発せられるそのオピニオンには、共感できるところが多い。

主人公は、世間的には負け組に属するだろう40歳の男性。不器用な生き方をしているところが共感できる。そんな彼が、自分自身の意図とは違うところで何かを実現させていくストーリーは、そんなことはないだろうと思いつつ、単純にフィクションと片づけられない。それはきっと、僕が頭の片隅で描いていたことに近かったからだろうか…

その前に読んだ本の後味の悪さを消し去ってくれただけでなく、前に進む気持ちを後押ししてくれた。読み終えたのが谷根千の北の縁を走るバスの中だったのも、何か皮肉めいていた。
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