あしたはきっといい日

楽しかったこと、気になったことをつれづれに書いていきます。

お買い物

2009-02-14 23:40:23 | つれづれ
今日は午後から出かけた。本当は目的があったのだけれど、行こうかどうかためらっていた。迷っているうちに、別の場所を思い出してそちらに向かった。

数年前、成瀬巳喜男監督の作品が集中上映された時、林芙美子の原作を映画化した作品が数本あった。特に『放浪記』は印象に残った。

それよりも前に、妹が連れ合いの実家に住んでいた時に何度か車で送って行ったことがあった。裏道を案内されて走っていて、ふと「林芙美子記念館」という標識が目に入ったものの、関心は持たなかった。
その後映画を観て気にはなっていたが、どこだったかと思いだそうとするものの、それ以上のアクションは取らずにいた。

門をくぐり、庭から家の中を見て回った。ここでも梅の花が咲き、その香りがほのかに漂う中、都会の喧騒を離れ、しばし静かな時を過ごした。

夜になり、テレビドラマを観ていた。
お買い物』という作品で、脚本は、昨年観た舞台『混じり合うこと、消えること』を書いた前田司朗さんで、ホームページを見ながらとても気になっていた。

地方に住む老夫婦が、送られてきた骨董カメラ市のDMを見て東京に向かうという、起伏に乏しい作品だった。が、それがとても面白く、また何だか涙が出てきていた。

久米明さん、渡辺美佐子さんという大ベテラン自然な演技が、穏やかさに何かきらっと光るものを感じさせる。

こんなドラマを放送できるのも、NHKならではだろう。

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