一面の雲に覆われた空。青空よりもさらにのっぺらぼうな感じの空を、僕は見上げることすら忘れていた。
食材を買い求めるだけに出掛けたつもりだったが、書店を覗いてみようと思い進路を変えた。
おもちゃ売り場にはたくさんの子供連れが来ていた。楽しそうな子供、むずがる子供など、百人百様だったが、そこには確かに幸せがあるようだった。
ユニクロの売り場を抜け、文房具の売り場に出た。何だか変わった品揃えが珍しく、じっくりと売場を見ていくことにした。
そこは、ミドリという会社の文房具を集めた期間限定の特設コーナーだった。すぐに一つの商品に目がとまった。「空色ノキモチ」という便箋と封筒で、便箋は空の図柄が全体にあしらわれたものだった。手紙を書きたい相手はいない…訳でもないが、今は書けない。手紙を書きたかったからではなく、ただその青空を手に入れたかったからだけなのかもしれない…
いつか、「空色ノキモチ」になれたら、この便箋と封筒を使って手紙を書いてみようか。
食材を買い求めるだけに出掛けたつもりだったが、書店を覗いてみようと思い進路を変えた。
おもちゃ売り場にはたくさんの子供連れが来ていた。楽しそうな子供、むずがる子供など、百人百様だったが、そこには確かに幸せがあるようだった。
ユニクロの売り場を抜け、文房具の売り場に出た。何だか変わった品揃えが珍しく、じっくりと売場を見ていくことにした。
そこは、ミドリという会社の文房具を集めた期間限定の特設コーナーだった。すぐに一つの商品に目がとまった。「空色ノキモチ」という便箋と封筒で、便箋は空の図柄が全体にあしらわれたものだった。手紙を書きたい相手はいない…訳でもないが、今は書けない。手紙を書きたかったからではなく、ただその青空を手に入れたかったからだけなのかもしれない…
いつか、「空色ノキモチ」になれたら、この便箋と封筒を使って手紙を書いてみようか。