あしたはきっといい日

楽しかったこと、気になったことをつれづれに書いていきます。

トワイライトヨコハマ

2011-01-29 23:29:21 | 前に進む

横浜そごう内のそごう美術館で開催されている『三代徳田八十吉展』を観に行った。一瞬テレビに映った作品を観て、「これは」と思ったのだが、ついつい行きそびれていた。

会場に着いたのは14時を少し回った頃だったのだが、ちょうど学芸員の方による解説が行われていた。ただ「行って観てみたい」という気持ちだけで、ネットで少し確認したくらいでは、その作品や人となりを理解するには足りなすぎる。だから、こうした企画はありがたい。

ガラス質に包み込まれた作品は、彩色前にグラインダーや紙やすりを用いて丹念に面を整えられる。ほんの小さな穴すらも、溶けた釉薬がその穴に溜まり、その流れを乱してしまうからという理由で埋められ、なめらかな面が作られていく。そして、その面に下書きをし、グラデーションを出すために釉薬をのせていく。そんな説明を聞かなければ、ただ美しいというだけの感想しか残らなかったかもしれない。それにしても、ガラス質が冷えるときに描く細かなヒビまでも美しい。これらの作品を生み出した三代目は一昨年亡くなられたとのことで、それは残念ではあるが、彼の娘さんが四代目となり、新たな九谷焼をつくっていくのだろう。

次に、すぐ隣の日産ギャラリーに向かった。今話題の電気自動車『リーフ』を見てみたかった。展示車両に乗っただけでは、力強い加速などの特徴がわかるはずもなく、ただ、新しい車だということを感じただけだった。

ドラマ『Q10』を観ていた時、「電気自動車ってロボットのようなものなのかな?」と思ったが、それを確かめるにはまだ時間がかかりそうだ。そして、我が家の車が電気自動車になるには、さらに時間がかかるだろう。

もう一か所、寄ってみたいところがあった。新しくなったNHK横浜放送局『ハート展』が開催されていることを知ったのは昨日の夜だった。以前一回観に行ったときに感じた思いを、もう一度味わいたいと思った。ホームページには「障害のある方が綴った一編の詩に対して、各界で活躍する著名人やアーティストが「ハート」をモチーフにした様々なアートを添えた、50組の詩とアートによる展覧会」と書いてあるが、その詩がいい。飾りがない。そして、そこに添えられたアートがその詩と合わさり、世界を広げる。素敵な言葉を忘れないように、ここでも図録を買い求めた。

この建物は神奈川芸術劇場も入っていて、多くのお客さんで賑わっていた。

すぐ近くには山下公園。黄昏時の氷川丸やマリンタワーを横目に見ながら、休む場所を見つけられず、結局駅から電車に乗り帰途に着いた。

充実した休日であっただろうか。でも、さまざまなものと出会ったのだから、それだけでも充実している。

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