今日は、「ブラス・ロック」の「チェイス」です。
CHASE(追跡)1971年作品
リーダーは、トラペットの「ビル・チェイス」
アメリカのボストン出身
「4本のトランペット」に「リズム・セクション」と「リード・ヴォーカリスト」の9人編成
1970年代は、ブラス・ロック全盛期で、
「シカゴ」「ブラッド・スエット&ティアーズ (通称 BS&T)」が世界的に有名。
1972年に来日し「日本武道館」「愛知県体育館」「大阪府立体育館」でコンサートが行われた。
実は、そんなにお客は入ってなかったそうだが、凄まじい演奏だったようだ。
1971年は「来日元年」と言われていて
「シカゴ」
「BS&T」
「レッド・ツェペリン」など大物アーチストが続々と来日していた。
そういえば、レッド・ツェペリンは「名古屋市公会堂」でライブがあったんだね!信じられない!その時には、こんな大物のバンドになるなんて本人達も思ってなかったかもね。
私は、「ドービー・ブラザーズ」の絶頂期に「名古屋市公会堂」で観ました。一発音が出た瞬間、おとなしい私でさえ大声で叫んだ覚えがあります。レコードと同じ音だ!ウォー!
話がそれてしまった!
今回は、本当の4チャンネルのお話です。
4チャンネルの方式として、
CBSソニーの「SQ」
日本ビクターの「CD-4」
サンスイの「QS」
マトリックス方式の「RM」
などいろいろありました。
その中のSQ4チャンネル・レコードを紹介します。
SQ4チャンネル方式は、米国CBS社とSONYとの協力開発したものです。
「4個のスピーカーからほとばしる......」と帯に書かれている。
ソニーの帯は、「被せタイプ」で、私は好きではありません。
A面 5曲目の「黒い炎」がヒットし、シングル化されました。
コマーシャルなどテレビで今でも使われているので、どこかで聴いたことあると思います。
ジャケット裏(曲目)
1曲目の「オープン・アップ・ワイド」は、トランペットの音が「左、右、右奥、左奥」と4方向にぐるぐる回って聴こえる。
4曲目の「ハンドバックと正装」では、音が「ポン・ポン・ポン-----」と右・左とぐるぐる回る。
CD化されたときに、同じ4チャンネル・マスターを使用したのでレコードとまったく同じであったのですが、2012年に発売したDSDマスターCDは、2チャンネルに正しくマスタリングされました。
私も初めてレコード店で2チャンネルマスターを聴いて、1曲目のトランペットがぐるぐる回らなかったのがすごく新鮮でありました。感激!すぐ購入!
メンバーの9人(まん中がビル・チェイス)
その説明がジャケット裏にある。(下記)
写真メンバーの紹介(ジャケット裏)
英語の訳
左から右へ(Left to rigt)
一番上の行(top row) ジェイ、 フィル、 テリー
中段(middle) デニス、 ビル、 アラン
最終行(bottom row) テッド、 ジェリー、 エンジェル
___________________________________
グループのメンバー
ビル・チェイス(トランペット)
デッド・ピアースフィールド(トランペット、ヴォーカル)
アラン・ウェア(トランペット)
ジェリー・ヴァン・ブレアー(トランペットヴォーカル、)
フィル・ポーター(キーボード)
デニス・ジョンソン(ベース、ヴォーカル)
エンジェル・サウス(ギター、ヴォーカル)
ジェ・バリッド(パーカッション)
テリ-・リチャード(リード・ヴォーカル)
ジャケットの裏
左側に「曲目」と「メンバー紹介」がある。
帯なしのジャケット
このような白いジャケットは、中古レコード泣かせで、黄ばんだレコードが多い!
これは、まったく黄ばんでない。(状態Aランク)
帯なし裏ジャケット
帯の値段は、2200円になっているのに、ジャケットはシールで直してある?
ジャケット左にある「SQ4チャンネル」ロゴ
レコードレーベルは、「EPIC」
DPM MASTER SOUNDとジャケットにありますが、何も説明がない?
ジャケット裏には、「普通のステレオ・レコードとして2チャンネルとして再生できる」と説明がある。
日本語ライナー・ノーツ(表)
日本語ライナー・ノーツ(裏)
この「ソニー・マーク」の内袋は、中古レコードに入っていない時がよくあり、普通の内袋に交換されているものがある。
このアルバムは、はじめからSQ4チャンネル用に録音されたようです。
当時、はじめから2チャンネル・レコードは存在しなかった。
溝が、少し刻み方が違っても見える。
SQレコード・紹介の紙が入っている。
サンタナの「天の守護神」
ジャニス・ジョプリンの「パール」
アンディ・ウィリアムスの「ある愛の歌」などがある。
他に
サイモン&ガーファンクルの「明日にかける橋」
ピンク・フロイドの「原子心母」などは記憶にある。
SQ4チャンネルの解説書が入っている。(表)
懐かしいというか、こんなのあったなあ!という感じ。
この時代は、デパートでレコード店があり、ソノシート売り場もあった。
解説書(裏)
当時は子供であったので、まったく興味がなかった。当然、お金もないし。
親が買うものだった。
でも、この装置が、169800円で買えるんだ!
4チャンネルの「デコーダー」が必要である。 22800円 安い?
当時の給料が判らない?
SQレコード・紹介の紙(裏面)に、SQの説明がある。
このブログを書いていて思ったのですが、この頃の方がいろいろ付いていてサービスが良かったような気もした。レコードの方がジャケットなどお金が掛かっていると思う。良い時代でもあり、オーディオ・ブームの絶頂期である。
絶頂期と文字が多いということは、戦後の昭和は一番面白く良い時期でもあったということであろう!
後ろからも音が出る説明。今でいうサラウンドの先駆け。
録音時にSQエンコーダーで録音し、再生の時に「デコーダー」で戻すということ。
レコード針は、前後に回転して動く。
録音方法は、「ヘリカル変調」という「回転する様」に信号を録音する。
4チャンネルは、5年ぐらいで消滅したそうです。
原因として、ソフトが「デモンストレーション」的なものが多く、飽きてしまった。
装置が当時としては、複雑で4本スピーカーを部屋に置かないといけないような面倒さが受け入れなかった。などがあります。
しかし、この時の技術が後の「アナログ・カートリッジ」などの高音質化に貢献しています。
「シバタ針」という今でも高級品に使われている針は、CD-4(日本ビクター)の技術のために出来たものです。高音域までいかに出すかということで出来た。
私も当時4チャンネルが知らない内になくなってしまったので、細かい記憶はありません。
オーデイオ・メーカーは、作って、売っては無くしていくものが多いです!技術の進歩には仕方がないが購入者は振り回されることになる。
βーテープ、
VHSテープ
レーザーディスク、
VHD、
Lカセット、
オープンリール・テープ、
DATテープ、
カセット・テープなどなど。
よくアナログ・レコードが復活したと思います。
CDの音が初期に悪すぎたのでしょうね。
リーダーの「ビル・チェイス」は1974年8月9日にツアー用小型飛行機が墜落し、死亡しました。享年39歳(来日して2年後である)
メンバーを良く見ると、ドラムスやキーボード、ギターがレコード・メンバーと違う人がコンサート用にいたようで、このメンバーも含めて4人死亡しました。
残りのメンバーは、バスで移動して助かった。
私も今回のブログを作っていて初めて細かいことを知りました。
当時、学校の同級生から「チェイスが死んだよ!」と電話があったことは今でも覚えています。
しかし、あまりに急な話だったので、愛想のない返事をしてしまったことを少し後悔する気持ちがあります。
昔の良き思い出です。
やはり、ロックは1970年代ですね!
もう少しあっさりしたブログになるつもりでしたが、好きでどんどんはまっていき、今日までかかってしまいました。
では、また。