窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

キタキツネ、干潟を往く

2020-09-04 15:00:29 | キタキツネの生態

アマモや干潟植物が堆積してできた泥土の干潟。砂が運ばれてできた砂嘴の上に

30㎝ほどの層の厚さになっています。

おばんです。小太郎でごじゃります。

           ★ キタキツネ、干潟を往く ★

泥の中にはゴカイが繁殖し、渡りの途中でやって来るシギやチドリの仲間のよき

餌場になっています。今は、トウネンやキアシシギ、コチドリたちがやってきて、

栄養を補給し、体力をつけています。

ふいと現れたキタキツネ。干潟に何か食べるものがないのか、歩いてきます。

シギを撮影してた私に気づき、顔を上げ、訝しそうに確かめています。

動かないことを確かめると、ぷいと進路を変えて歩きだしました。あわてた様子

もなく、同じ歩調で進みます。葦が生えている横を通って行きます。葦の側は

泥土が締まり、歩きやすいのです。

干潟に出るとトウネンが採餌中、緊張して頭を上げています。さすがに元気な

シギには興味を示さず、方向転換して帰ってきます。私を気にはしています。

その割には距離が近くなってきます。前にいたトウネン2羽が飛び立って行き

ます。さらにこちらに向いてやってきます。大胆な行動にこちらが緊張します。

わずか5メートル先を左に通過して行きます。どうも泥土が締まっているとこ

ろを選んだ結果、前を通るのがいいと判断したようです。

いつも歩いているコースなのでしょう。そのまま干潟の先の草地へ向かって行き

ました。最近、このような接近遭遇に恵まれます。

殺気と気配を消せる男です。



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