内陸のデントコーン畑や牧草地で一時生息していたオオハクチョウたち。
晴天の朝、野付湾に大集合していました。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ 旅立ちの朝 ★
本州と北海道をすっぽり覆った高気圧が3日間、晴天をもたらしてくれました。
気温が高く、2週間以上早く季節が進んでいると思います。鳥たちもこの変動に
反応してるように感じ、早朝から野付湾に出かけました。
快晴無風。等圧線の間隔は広く、ロシアに向かう鳥たちには好条件になりまし
た。
オオハクチョウが予想通り、湾内のあちらこちらに集団になって集まっていま
した。
途中、集団が鳴きながら知床半島方面に飛んでいくのを見かけました。間違い
なく渡りが始まっています。湾内の群れがいつ飛び出して行くか、わくわくし
ながら車で探して移動します。
亜種ヒシクイの小さな群れが湾内から飛び立ち、国後島方面に飛び出して行き
ます。コクガンの群れが上空高く飛び出して行きます。やはり早いが、間違い
なくガンやカモの渡りが始まっているようです。
オオハクチョウの500羽近い群れが集まっているのを見つけ、近寄ってみました。
アマモを食べてくつろいでいますが、群の様子はそわそわ感が漂います。
岸辺に寄ってきて真水に近い海水を飲んでいますが、落ち着きがありません。
ただまだ渡りに出す気配を感じません。渡り出す前は頭を高く上げ上下に首を
振り出します。家族単位の群れが集まり出し、水面を移動しだし、鳴き交わし
ます。いつ始まるか分かりません。その瞬間をじっと待つのも愉しまなければ。
9時過ぎになり、ようやく30羽ほどの群れが旅立って行きました。
しかし他のオオハクチョウたちは同調しません。ゆったりしています。
きっと明日の朝の方が可能性が高そう。午後になっても他の個体に飛び出して行く
気配がありませんでした。