窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

タンチョウ、もすぐいなくなる

2020-12-12 23:52:30 | タンチョウのいる風景

ヨシ帯の中を流れる川岸。ここはもうすぐ凍り始めます。海辺や川沿いに住む

タンチョウたちは秋になっても牧草地には行くことはありません。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

        ★ タンチョウ、もうすぐいなくなる ★

海べりや川べりで生活するペアは水の中にいる魚やカニ、エビ、貝などを食べて

暮らしています。そこに縄張りを持つことは牧草地の中の林などで暮らすペアに

比べると豊かな食生活を送っています。

夏季はカエルや昆虫もたくさん発生し、食べ物で苦労することは無いようです。

ただ、ヒナを育てるにはキタキツネやオジロワシ、カラスといった捕食者の圧力

強く、繁殖率が悪いのが難儀です。

内陸に棲むタンチョウはすでに越冬する地域への移動を始めています。それに

べると水辺に棲むタンチョウは水面が凍るまで滞在しています。

引き潮になり干潟が出ると魚を捕るとこができます。満潮になりだすと河口から

川沿いに移動してきて、川を上ってくる小魚の群れを狙います。岸沿いにゆっく

歩いてやってきます。

魚の群れは浅瀬が好きなようで、浅瀬で待つタンチョウに捕食されます。

この光景もあとわずか。今年の寒気は安定しているせいか、川面が凍ってき始

ています。

もうすぐいなくなります。