窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

ノスリの頭かき

2023-12-03 19:29:43 | 山野の鳥
11月に入ってからノスリによく出会う。
 
おばんです。小太郎でごじゃります。
 
 
            ★ ノスリの頭かき ★
 
普段はチュウヒをよく見かける。草原をふわふわ飛ぶタカ類だが、野付半島
ではこの時季にノスリが多い。
 
コミミズクにとっては、天敵だ。ノスリがコミミズクを襲う現場を見たが、
実際捕獲して食べる。
 
でも、この時期は草が風で倒され、エゾヤチネズミが捕りやすくなっている
からだろう。
 
 
森の中では早めに見つかり、接近するのは大変だ。警戒心が強い。それに比べ、
野付半島の草原は、おおらかだ。
 
電柱や枯れ木に止まり、休んでいる。近寄っても逃げない。頭を掻いてリラッ
クスしている。
 
 
鳥は脊椎骨が癒合しているので、背を曲げることができない。
だが、頸を自在に曲げることができるので、脚を使って直接掻いている。
 
ユーモラスで笑える。どうもすみません的な。リラックスしてるなと思って
しまう。

師走のエゾリス

2023-12-02 19:22:36 | 生き物バンザイ
中標津には雪はない。70キロ離れた知床羅臼はすっかり雪景色。
 
おばんです。小太郎でごじゃります。
 
 
           ★ 師走のエゾリス ★
 
大陸の寒波がようやく張り出してくれたせいで、根室地方は晴天が続いている。
 
凍りの世界が今年は2週間ほど遅い。
 
エゾリスの姿を探す。なかなか見つからない。
 
 
警戒が強く、いち早く木陰に隠れ、動かない。じっとこちらを見ているが、
発見できない。
 
白い雪が無いとエゾリスが森に同化してしまうからだ。
 
 
こんな時は、わが相棒サモエド犬の清白(すずは)に任せる。
動物の気配をいち早く察知する能力はぴかいちだ。耳を立て身構える。
 
こっちはそれを見逃さず、顔が向いた方を探せばいいのだ。
 

コクガン、ひと休み

2023-12-01 17:46:47 | コクガン・ヒシクイ・ガン類
10月から渡ってきているコクガン。急激な寒波の襲来で、南下の兆しが出始
めます。
 
 
          ★ コクガン、ひと休み ★
 
アマモが多く生息する野付湾。コクガンの食糧を賄えるには十分ある場所。
 
移動はしたくないはずです。
 
しかし、12月は寒気が入り、どんどん気温が下がります。
水温が下がり、湾内が凍り始めます。
 
 
真水が表面を覆う湾の奥の方から氷に覆われてきます。
 
アマモを食べる区域が減少し、止む無く凍らない本州東北地方へ渡って行く
のです。
 

オナガガモ、いよいよ本州へ?

2023-11-30 14:19:34 | カモ類
野付半島湿原の池にオナガガモたちが結集してる。
 
おばんです。小太郎でごじゃります。
 
 
        ★ オナガガモ、いよいよ本州へ? ★
 
メスに似たエクリプスだったオスは、今や綺麗な繁殖羽に衣替え。
 
 
美しい羽になっている。
 
 
準備万端だ。これから本州方面に向かい、旅立って行く。
 

ヒシの実がくっついてきた

2023-11-29 19:14:27 | オオハクチョウのいる風景
オオハクチョウが大挙やってきた10月中旬、牧草地に降りていた群れに、
7羽の群れが合流してきた。
 
おばんです。小太郎でごじゃります。
 
 
         ★ ヒシの実がくっついてきた ★
 
群れの着地の瞬間を撮っていると、胸部に黒い塊がたくさん付着している
のに気づいた。7羽ともみんな付いている。
 
不思議に思って写真を拡大してみると、なんとヒシの実だ。
 
 
生まれて初めて見た。訊いてはいたが、実際に目にするとわくわくした。
 
ヒシには鋭くとがった棘がついていて,鳥の羽根にくっついて運ばれる仕組
みもある、と言われてきた。
 
 
でも、現場に出くわしたことがない。写真にも挙がっていない。
 
共生の広場10号22-27(2015/3)に、ヒシの果実1292個を採収し、うち608個
の刺の部位に羽毛が付着していた。割合47%あり、予想を上回った。
 
高校生の研究報告。ヒドリガやマガモの羽毛だったようだが、水鳥に付着して
運ばれていると結論付けている。
 
 
オオハクチョウも運ぶ手伝いを担っている証拠写真だ。