江少剣ブログ

東京都江東区にある剣友会「江少剣」の活動内容や連絡事項などを掲載します。

立合いと居合いと斎藤一

2014年08月30日 | 一刀貫の剣究室

皆さん「立ち合い」と聞いて、どんな事を思い出しますか?もしかして、お相撲を思い出す方が多いですかね。お相撲の勝負の初まり、ぶつかり合う瞬間を「立ち合い」と言いますね。土俵に両手をついた状態から、立ちあがって戦う瞬間の事を指します。そう、「立ち合い」は立って戦う事。ですので剣道の試合も、基本「立ち合い」になりましょう。では「居合い」はどういう物か、わかりますか?目にも止まらぬ技、って事ではありませんよ?そうその文字通り、座った状態から戦う技の事です。ですから居合いは必ず、座った状態から挙動しますね。「初発刀」一閃!なんて言葉、ご存知ですか?正座した状態から剣を抜きざまに横に一閃、相手の胸かこめかみを抜き打ち、後ろにのけぞった相手を二の太刀で上から斬り下ろして勝つる技です。うーん想像だに恐ろしいですねぇ。これの達人の目の前に座ったら、まぁ命はもう風前の灯だったでしょう。
さてこの居合いの達人の一人に、斎藤一という剣豪がいます。写真の、ちょっと不思議な髪形をした方(笑)です。ご存知新撰組は三番隊隊長、鬼の斎藤と言えばこの人。実はかの沖田総司より近藤勇よりも強かった、という逸話もあるくらいの剣豪です。実際幕末の動乱の中、沖田も近藤も土方も亡くなってしまいますが、斎藤一は生き延びて明治時代には警察官になっていたりします。
さてこの人の居合いの技は凄まじく、目の前に座って狙われた者は一人の例外も無く、瞬時にその命を奪われたのだとか。技の切れ味ももちろん凄かったのですが、この斎藤一左利きだったのだそうで。ですから一般的に正座した際に右側に刀を置くのは「敵意が無い証拠」、なのですが。この斎藤一にとっては右に置かれた刀こそ、初発刀を繰り出す位置だったんですね。だから右に置かれた刀を見た相手は油断して、一つの例外も無く切り捨てられたのだそうです。
ちょっと話は変わりますが、この斎藤一と同じ時代を生きた有名人に坂本竜馬がいます。薩長同盟から大政奉還をなしえた、幕末における有名人中の有名人。その坂本竜馬も、北辰一刀流免許皆伝のものすごく強い剣士でした。さらにその懐には、舶来の鉄砲が忍ばせてあったとか。しかし残念ながら、京都でまだ33歳という若さで、暗殺されてしまいます。そして皆さんご存知の通り、その犯人ははっきりとは、わかっていないのだそうですね。
この坂本竜馬暗殺、致命傷となった傷はどこだったがご存知ですか?それは、おでこです。発見された時竜馬の体はずたずたに切り刻まれていたそうですが、致命傷になったのは、横一閃に深く斬られた額の傷だったそうですよ。北辰一刀流の師範代だった坂本竜馬。その額を瞬時に薙げる者が、同じ時代にそうたくさんいたとは思えません。しかしもしも竜馬が、相手の右に置かれた刀を見て、油断したとしたら。そして油断をしたその相手が、想像を絶するような初発刀を繰り出す、侍だったのだとしたら。

・・・もしかしたら

斎藤一の愛刀「鬼神丸国重」(きじんまるくにしげ)が、坂本竜馬の額を割ったのかも、しれませんねぇ。

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