私は亮さんの屋敷に呼ばれていた。
こざっぱりとした屋敷だけれど
配置にセンスの良さを感じる。
「綺麗にされてますね。」
ふっと目に入る人形。
「いいでしょ^^」
亮さんは微笑む。
この間渡した私の人形。
屋敷のど真ん中に積み上げられた畳の上に
それは偉そうに座っている。
「こっこんな目立つ所に!?」
「まぁまぁw」
慌てる私を亮さんはなだめた。
奥へと通され私達は向かい合って座る。
どうしてこんなに緊張するのか…。
私は亮さんの目をまともに見る事が出来なかった。
「そういえばさ、武芸の子居るでしょ。」
「うん。」
お互いの養子はすでに紹介済みだ。
もちろん華鈴にも紹介した。
「何か必要な物があるようなら言ってって伝えて^^」
「うん^^ありがとう^^」
おそらく眞子は受け取らないだろう。
あの子はそういった事があまり好きでは無い子だし…。
「何か欲しい弓とかある?」
「え?私?」
「うん^^」
私は初めて亮さんから貰った弓を目の前に置く。
「これはお気に入りです^^」
「そうなの?wもっといいの渡してあげるよw」
亮さんは少し照れくさそうに笑った。
涼風の朱塗り弓。
とても良い弓だ。
ずっと欲しくて楽市で見ては諦めていた。
あの日思いがけなく彼から手渡された弓。
「もし叶うなら…」
「うん。」
「視覚効果があったらいいなって…」
贅沢かな…
贅沢だよね…。
「あ、でもこのままでも十分好きな…」
おもわず言い直す私の言葉を亮さんはさえぎるように言った。
「多分油があったと思う^^後で付けてあげるよ^^」
私は亮さんに平伏した。
良普さんからのお誘いを受け
私は彼の屋敷を後にする。
亮さんは私との約束をきちんと守ってくれている。
決して私を拉致しない。
いつでも私がどこかに出かけられるよう
自由にしてくれている。
身勝手ではないだろうか…
そんな思いに襲われる。
何かお礼がしたいけど
お金にも困っていない 行く場所にも悩みは無い
そんな彼に何をしてあげたらいいのか全くわからずにいた。
こざっぱりとした屋敷だけれど
配置にセンスの良さを感じる。
「綺麗にされてますね。」
ふっと目に入る人形。
「いいでしょ^^」
亮さんは微笑む。
この間渡した私の人形。
屋敷のど真ん中に積み上げられた畳の上に
それは偉そうに座っている。
「こっこんな目立つ所に!?」
「まぁまぁw」
慌てる私を亮さんはなだめた。
奥へと通され私達は向かい合って座る。
どうしてこんなに緊張するのか…。
私は亮さんの目をまともに見る事が出来なかった。
「そういえばさ、武芸の子居るでしょ。」
「うん。」
お互いの養子はすでに紹介済みだ。
もちろん華鈴にも紹介した。
「何か必要な物があるようなら言ってって伝えて^^」
「うん^^ありがとう^^」
おそらく眞子は受け取らないだろう。
あの子はそういった事があまり好きでは無い子だし…。
「何か欲しい弓とかある?」
「え?私?」
「うん^^」
私は初めて亮さんから貰った弓を目の前に置く。
「これはお気に入りです^^」
「そうなの?wもっといいの渡してあげるよw」
亮さんは少し照れくさそうに笑った。
涼風の朱塗り弓。
とても良い弓だ。
ずっと欲しくて楽市で見ては諦めていた。
あの日思いがけなく彼から手渡された弓。
「もし叶うなら…」
「うん。」
「視覚効果があったらいいなって…」
贅沢かな…
贅沢だよね…。
「あ、でもこのままでも十分好きな…」
おもわず言い直す私の言葉を亮さんはさえぎるように言った。
「多分油があったと思う^^後で付けてあげるよ^^」
私は亮さんに平伏した。
良普さんからのお誘いを受け
私は彼の屋敷を後にする。
亮さんは私との約束をきちんと守ってくれている。
決して私を拉致しない。
いつでも私がどこかに出かけられるよう
自由にしてくれている。
身勝手ではないだろうか…
そんな思いに襲われる。
何かお礼がしたいけど
お金にも困っていない 行く場所にも悩みは無い
そんな彼に何をしてあげたらいいのか全くわからずにいた。