kosakuの雑念

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スクエアブロックルーズリーフというのか

2012-09-03 13:05:39 | 日記
「日本人はなぜ株で損するのか?」(藤原敬之著、2011年)を読んだ。
副題は”5000億円ファンド・マネージャー・の京大講義”である。
数学者矢野健太郎の自伝に似た感じがする。
自分が考えてきた問題をおおむね時系列に語っているような所が似ているのだろうか。
時代の混乱期を巧みに利用して財をなした実業家の話なのかと思ったら、社会の本質論をいかに考えてきたということを語るという意表をつく内容なのだが、それが数学者の回想と重なるような気がする。

情報の整理に関して著者は重要だと思った新聞記事はすべて書き写すそうなのだが、そのときに使うのがマンダラートで、それが一般名称だとスクエア・ブロック・ルーズリーフ(SBL)らしい。
1987年のマンダラートの本(創造性を高めるメモ学入門?・・・忘れた)に挟まっていたチラシだと手帳、リフィル、ファイルボックスのセットだかで38,000円だったと思う。
その時に38,000円だして買っていたら人生変わっていたかも知れないなあと夢想する。
まあ中学生だったから無理だけど。
で、たしかその今泉さんの本でも書き写すことの重要性に触れていたようなことを思い出した。
といっても自身の経験ではなくて、たしかあるFMラジオの番組を聞いていたらDJが話していたという体裁(本当の話かどうかは不明だ)で、モスクワに留学していた音大生が、大学になんとコピー機がなくて、とにかく書き写すしかないという話。
たぶん、触れられる文献は少なくなるけど、それを数十年も続けていたら凄いことになるんじゃ的なことだった。

経済学説史やら思想史を勉強した人からしたらいろいろ突っ込みどころはあるんだろうけど、そんなのは野暮だと思うほど、いろいろな世の中の見方が語られていて面白かった。







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