中山治著(2001年)
日本人論やら日本社会批判を展開しつつ、これからは情報収集と発想に優れた賢い人が台頭する社会になるというような話だった。そういう社会になるというか、なって欲しいという願望としか私には思えないわけであるが、なんだか異様に熱い本だとは思った。ただ経済学を少しかじった人間からすると、「比較優位」という言葉の使い方がどうも気になってしまう。財テクやミュージシャン志望は己の比較優位を考えてしろ、という話が展開されていて、要するにちょっと歌がウマいという程度で歌手をめざしてはいけないということらしいが、これは比較優位ではなく絶対的な才能のことだろう。国際的分業の基本原理についてくらいは正しく使ってもらいたいなあとボヤいてしまった。
日本人論やら日本社会批判を展開しつつ、これからは情報収集と発想に優れた賢い人が台頭する社会になるというような話だった。そういう社会になるというか、なって欲しいという願望としか私には思えないわけであるが、なんだか異様に熱い本だとは思った。ただ経済学を少しかじった人間からすると、「比較優位」という言葉の使い方がどうも気になってしまう。財テクやミュージシャン志望は己の比較優位を考えてしろ、という話が展開されていて、要するにちょっと歌がウマいという程度で歌手をめざしてはいけないということらしいが、これは比較優位ではなく絶対的な才能のことだろう。国際的分業の基本原理についてくらいは正しく使ってもらいたいなあとボヤいてしまった。
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