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「結果を出す人」はノートに何を書いているのか

2012-06-01 01:09:39 | 日記
美崎栄一郎著(2009年)

今頃になって読んでみたが、読了しての最初に思ったのは「リーガルパッドが出てこないんですケド!?」。

冒頭グラビア印刷(カラーページ)が2枚4ページあり、はじめのページに書名(「結果を出す人は・・)が書いてあるが、そのページのデザインがリーガルパッドを模したものなのだ。
続いて2ページ目にメモノートのおすすめ15商品、3ページ目に母艦ノート商品、4ページ目スケジュールノート5商品が紹介されている。
この中にリーガルパッド(たとえばミード社のもの)の紹介は無いので、「情報を集約する基地となるノート」と書いてある母艦ノートのところに掲載されているコーネルメソッドノートというのがリーガルパッドとそっくりな体裁なのかなと思ったが、どうも違うようだ。

ところで母艦ノートとは?
母艦と聞いてイメージを浮かべてみると、それはヒンデンブルク号みたいな感じの葉巻型UFO。
その中にアダムスキー型UFOが大量に格納されており、、、って、そんなわけないか(笑)
著者のイメージは航空母艦だったみたいです。

”外出先や移動中で書きとめた思いつきメモ、プリントアウトした各種資料など、あちこち飛び回っていた戦闘機(情報)を、作業する際はすべて母艦ノートに帰艦させるイメージを持ってください。”(42ページ)

メモノートというのはブロックロディアやデミクーパー的商品を使うようだ。
ちなみに自分はちょっとしたメモにはイオンPBのトップバリュRING-A7を使っているが、リング部が頑丈でないのでメモ取って後で乱暴に紙を引きちぎったりしていると変形しやすく、フリップしにくくなる。
よって安さの求道者以外にはおすすめしない。

話を母艦ノートに戻す。
で、どんな大きな母艦ノートを使っているのかとページを戻って読み返してみると著者のものはA5サイズ(37ページ)なのだという。
ニミッツクラスかと思ったらチャクリナルエベト(タイ海軍)みたいな肩すかし感はあるが、結論として安定的に入手するにはA5かB5の二択なんだろう。

結局リーガルパッドは出てこなかったが、文房具の紹介がいっぱいあったので面白かった。
最近ムック形式の文具紹介本があるけれども、ひとりの著者が書いたもののほうが好きだ。
書名が内容とちょっとずれている感じがする。
タイトルが”ノート術はビジネススキル”(9ページ)か”ノートは仕事で三冊使う”(24ページ)だったらすぐ買っただろうなとは思った。

おや?と思ったのは”高級ノートでモチベーションを上げる”(50-52ページ)の部分。

”この本を読んでいるみなさんは、時給一〇〇〇円以上の人が多いと思いますが、三〇分かけてノートに書いたとしたら、ノート代より、あなた自身の人件費のほうが実際には高くなります。”(51ページ)

どんな超高級ノートと比較しているのかよくわからないが、それはさておき実際問題として時給1,000円の会社員などいるわけがないと思う。
月給20万円の駆け出し会社員といえど、福利厚生やら交通費やらで実際に月々25万円はかかる。
これで年間300万円
賞与は年間で3か月と控えめにしても60万円。
これで年間合計360万円になる。
土日祝日+盆暮れ休日と幾分の有給休暇(実質病欠だろうが)を考慮すると、年間出勤日は240日くらいか?
となると、1日あたり15,000円の人件費で、これを8時間で割ると時給1,875円となる。
2時間いわゆるサビ残としても時給1,500円。
手取りはともかく、これがボトムラインだ。
となると、何年か勤めていると時給2,500円くらい(手取りじゃないよ)についているのが普通だと思う。

こんなことは著者にもわかりきっているとは思うが、さすがに時給2,500円(しつこいようだが、手取りではない)が普通とは思いますが、、、みたいなことは書けないか普通。でも本当はそうなんだけどなあ。

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