kosakuの雑念

英語とか読書とか覚書メモとか思ったことなど

平均点に意味はあるか

2009-08-07 01:38:36 | 日記
詳細は知らないが日本人のTOEFL平均スコアが08年度でアジア30カ国中ワースト3位なのだそうだ。これだけ経済的心理的に気楽に受検できる日本より点数が低い国が2カ国も存在するというほうが驚きなのだが、おそらくはそうしたことが小学校への英語教育導入の強い根拠となっているのだろう。だが、例えば日本と中国の受検者がだいたい同じくらいだったとして、中国のほうが上だから中国の語学教育が優れているといえるのだろうか。人口が10倍も違うのだから、日本だって人口比からフェアに比較すべく上位10%の成績を持ってすれば簡単に中国を上回るように思える。中国はともかく、あまりにも受検者が少ない過半の経済小国とはそもそも比較ができないだろう。ま、それ以前にTOEFLの受検者の成績をもってある国全体の英語力を推し量ること自体が、まったく無関係とは言えないまでも相当に無理がある。アジア各国では英語どころか、自国語の読み書きにも不自由な人達が大勢いるであろうし。受検者×点数のランキングも出してくれれば、ある種の国力ランキングになりうると勝手に考えるがどうだろう。戦略シミュレーションゲームだって、どうユニットの質と量をバランスさせるかが重要なんだから、乱暴にもそれと同じだと考えると質ばかりこだわっても仕方がないと思う。