金剛山四季の花

金剛山(1125㍍)で撮影しました、四季折々の山野草を中心に
登山、催し、花など、宝石箱のような忍者のブログです。

フデリンドウの雨滴散布!

2015年07月09日 22時38分23秒 | 金剛山の山野草

 これ、何かお分かりでしょうか? 私も一度見てみたいと3年ほど前から探し
ていましたが、今年やっと目にすることが出来ました。
実はこれ、フデリンドウの「種子」なのです。種子は筒状の中に納まっていて、
熟してくると先が大きく二つに裂けますが、天気のいい日には閉じています。
雨が降り始めると開き、雨水を溜めあふれ出た水と一緒に、種子を流れ落とし
(雨滴散布)仲間を増やしていきます。
花の時季は太陽の光がないと開かず(太陽が沈むと直ぐに閉じます)特に雨の
日は堅く閉じているフデリンドウが、種子になると正反対の現象を見せます。

 

 雨がポツリポツリ、雨水を溜めるため大きく口を開きます。
まるでヒナ鳥が親鳥に餌をねだっているようですね。

 

 あふれ出た雨水と共に、種子も流れ落ちます。
種子が流れやすいように、両側に切れ込みも入っています。

 

 種子を散布し終わった状態。雨が降る前に入っていた
種子は、すっかり流れ落ちていました。

雨水を利用して種を散布とは、誰に教わったのでしょうかね?
それも雨の多い、梅雨の時季を選んで…。
自然の驚異と言うかフデリンドウ、凄いことやりよるな~。
来年も可愛いお花、待ってます!

ウスノキ(ツツジ科)
赤く熟した果実は酸味があり、食べられるそうです。

 バイケイソウ(ユリ科)毒性が強い有毒植物。
バイケイソウは口にしたらあきませんよ。死に
至ることもあるそうですので、ご注意を…。

 ツルアリドウシ(アカネ科)
中ノ瀬でたくさん咲いていましたが、雨後でどれもよれよれ。
この子たちはきれいな状態を保っていましたので、写させて
もらいました。

 金剛山の妖怪!ギンリョウソウの果実。
この果実は下を向いていますが横向き、
上向きなど、様々な形が見られます。

キバナノショウキラン(ラン科)
ぼつぼつ顔を出している頃ではないかなと思い、
いつもの所に見に行くと、出ていました。
今年もよろしく、、、。

 キヨスミウツボ(ハマウツボ科)

発見!真っ赤なキノコ。
ベニヤマダケ(ヌメリガサ科)だそうです。

こんなキノコも見つけました。ヒノキに
くっついていましたが「ハナビラダケ」
だと、教えてもらいました。

 ツユクサ(ツユクサ科)

 オオヤマサギソウ(ラン科)

アップです。                          

 

                        (2015・7・9)


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2 コメント

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おはようございます (れんげ)
2015-07-10 07:21:02
昨日は梅雨の中休み、予定が無ければ行けたのにと。

フデリンドウの種子は見たことが有りますが、このようなシステムだとは知りませんでした。
素晴らしいフデリンドウの、子孫繁栄の知恵ですね。

金剛山のキバナショウキラン・・・2年前にカトラ谷で見つけましたが開花を楽しみに出かけたら消えてました(x_x;)

ツチアケビ・・・多分同じ株だと思います。
開花始めた様で、逢えるのを楽しみに出かけます。

いつもいつも、可愛いお花を有難うございました。


れんげさん (忍者)
2015-07-10 21:31:00
今日は雨も降らず、久々に撮りまくりましたが、蒸し暑くて参りました。
アクシバのいい花を探しに行ったのですが、見つからず後日、再挑戦です。
明日は花の会の例会日ですので、ブログ用の花が見つかればいいのですが…。
また覗いて見て下さい。
いつもありがとうございます。

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