欧さん在(今度は)北京→帰国・東京

知り合いの方に近況をお知らせします。知り合いでない方にはすみません。

羊鍋の季節

2014年11月30日 | グルメ
寒くなってきました。

それも突然の寒波で、夜に雨が降ったと思ったら、
朝から北風ぴゅーぴゅーです。
道行く人も、すっぽりフードをかぶって、風に顔をそむけるように歩いていきます。



最後まで頑張っていた葉っぱもいっぺんに散りました。
道にはこんな具合に枯れ葉が積もっています。



そして、
それらを集めた袋をうず高く積んでいる場所もありました。



こうなると、
もう北京は鍋の季節です。
日本の魚ベースの鍋もいいのですが、
こちらでは最もポピュラーなのは羊の鍋です。
というわけで、
同僚の家に招かれて、本場内蒙古の羊をいただきました。
店で食べるのと違って、けっこうすじもあったりしますし、
固かったりするてのですが、味わい深さが違います。
何を食べて育ったを感じることができます。
やはり草を食べて育った羊は、香りが違います。



これに合わせる飲み物となると、やはり白酒です。
手前の小瓶は山東省の酒で、70度あります。
それを飲んだ後で、新疆の白酒を飲みましたが、
50度もあるのに、とてもまろやかに感じました。70度の威力です。



そんなこんなで、もう師走です。
中国では「師走」とは言いませんが。

グルメ中国縦断

2014年11月09日 | グルメ
APECのおかげで、毎日素晴らしい青空が見られます。
たぶん30年前までは、北京の秋・冬はこんな空が続いていたのでしょう。



そんな北京にあって、前回ご紹介した北京料理のほかに、
各地の料理を食べ歩いていますので、まとめてご紹介しておきます。

まずは北の料理の陝西省の料理店での麺づくし。
さまざまな麺をみんなで分けあって食べました。
麺といっても、本当にさまざまなものがあります。
みんな大差ないと思っている日本の方にはぜひ食べてもらいたいです。




続いて安徽省の料理。料理で安徽省はあまり聞かないと思いますが、
実は中国八大料理のひとつです。八大料理には、北京料理も上海料理もありませんから、
歴史もあってかなり格式が高いんです。
北の料理と南の料理、西の料理と東の料理が出会う場所として、
フュージョンな味が発達したこと、
長江沿いなので川魚を使った料理に美味しいものが生まれたなど、
独特の美味しい料理を発達させたようです。



次は重慶料理です。
四川料理とは違った重慶ならではの料理もあります。
そのひとつが「江湖菜」です。
長江の波止場で荷役で働いていた労働者たちが、
暑く湿気の多い重慶にあって、食欲をそそり、
安くて栄養、カロリーがあるものをと開発していった
内臓系料理を中心とする料理です。
辛い、うまい料理が並びました。
ただし、頭のてっぺんから汗をかきます。こんな寒いのに。



そして、最も南の料理もいただきました。
広東省のうちでも海に近い、
スワトウや潮州の料理を出す店に連れて行ってもらったのです。
日本人にもすぐなじめるさっぱりした味付けで、
「素材本来の味を大切にしている」
という料理はどれもとても美味しゅうございました。
残念なのはこんな酒のつまみに最適な小さな貝が出たりしていたのに、
昼食のため酒が飲めなかったことです。
もちろん「打包」(持ち帰り)してもらい、
家でこれをつまみにビールを飲みましたとさ。はは。