先日ホームページのコンテンツの作成のために、とあるピアノ工房に行ってきました。個人で経営するピアノ工房で職人さんも数人の小規模な工房だったのですが、取材をしたり話を聞いているうちにいろいろ感じることがありました。ピアノという楽器の歴史から、その造りや、どの部品をどう変えると、どんな風に音が変化するのか。そして仕事でのこだわりや、どんな苦労をしてきたか・・・。
 話を聞いていて、職人とは斯くあるべきだと思いました。
 いままで僕の短い人生の、少ない経験からすると、仕事のできる人間は、どんな仕事をしてきたか、これからどんな仕事をしていきたいかということを語りたがります。で、仕事のできない奴はどういうかというと、いかに儲けたか、どれくらい稼いだか、年収や月給はいくらだという話をしたがります。僕はなるべく前者の話に耳を傾け、後者の話は適当に聞き流すようにしています。
 やはり、仕事というのは「どれだけ稼いだか」よりも「どんな仕事をしたか」ということのほうが重要だと思います。とかく私もお金儲けの話は大好きですが、やはりそんなことではいけないなぁと感じたわけです。
 一生懸命仕事をしていれば、いつかきっとそれにお金に反映されるものだ!
 とあるピアノ工房の片隅で「職人の技」を見てそんなことを感じたわけです。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )