国語屋稼業の戯言

国語の記事、多数あり。国語屋を営むこと三〇余年。趣味記事(手品)多し。

マジックトランプの紹介〜その1〜(テンヨー編+総論)

2021-05-01 22:25:26 | マジックトランプ




●テンヨー製の「マジックトランプ」。マジックトランプについては後述。
●ここでは上にあげた写真について述べる。なお、写真が下手などについてはご容赦を。
●写真のスペードのエースに書かれているが「NINTENDO」の文字は心強い。普通の家庭用のトランプに見えるからである。何せWikipediaには

「山内房治郎社長時代(1889年 - 1929年)
当時は会社の形態ではないが、便宜上「社長」と表記している。

1889年 - 山内房治郎が京都府京都市下京区で任天堂骨牌(山内房治郎商店)を創業し、花札の製造を始める。
1902年 - 日本で初めてとなるトランプの製造を開始。」

と書かれている。由緒あるトランプメーカーなのだ。ちなみに今は昔の経済学部時代に「花札メーカーだから運を天に任すで任天堂だ」と習ったものだ。

 なので、家庭用トランプのメジャーどころとして、ジョーカーにもケースにも書かれている「NINTENDO」の文字が心強いのである。

●だが、だ。

●悲しいかな、現代ではニンテンドーというと電源ゲームのメーカーとして有名で、ある人には「え? ニンテンドーってトランプ作っているの?」と言われたのである。困ったものだ。

●で、だ。

●箱はボロだが、写真にあるように期間限定「スーパーライジングカード」がついている頃に購入。「スーパーライジングカード」の説明書には2003と書かれている。

●特筆すべきはマジックトランプの説明書。なんと20種類のマジックができる。現在持っているマジックトランプの中で一番種類が多いのである。さすが著者がカードマジックの研究家として名高い加藤英夫氏のものなだけはある。

●単純に仕掛けを使っただけではなく、別の原理も活用されているところがさすがである。

●マジックトランプを購入するなら、まずはこれから。というか、普通の人はこれだけでいい。

●マジック初心者の方もこの道具から始めるのが良いのではないか。下の動画参照。

【テンヨー】マジックトランプ 開封レビュー

【総論】

●「マジックトランプ」とは?

 初心者に向いている道具である。私が持っているテンヨー製マジックトランプの箱には「プロが選んだベストマジック はじめての方に特におすすめする人気アイテムです。」とある。それくらい初心者向きなのである。

 基本的にいわゆるマジックトランプには二つの機構がある。

 それは「トランプのウラを見ただけですべてのオモテがわかります。」「相手のトランプだけがぬけて出てきます。」(テンヨー製より引用)の二つである。それに加えて多くの場合「普通のゲームにも使えます。」という一文がつくことが多い。

 しばらく本シリーズではこれらを扱う。

●マーク論(「トランプのウラを見ただけですべてのオモテがわかります。」について)

 マークドデック(マークされたトランプ)全体に言える話になってしまうが、気にしないで話を進めていく。

 マークは大きく分けると2種類ある。便宜上だが間接型と直接型と呼ぼう。

 間接型は読み取りにルールが必要なものである。例えば十二支を使えばA~Qまでが表現できる(Kも十二支で表現可能である。各自ご考察していただきたい)が、このように直接でなく何かのルールを挟むものをある方(私の10倍以上マジックに詳しい方)は間接型と呼んでいる。

 間接型はカードを特定するマークを(ある程度)大きく書いてあるものもあり、読み取りやすいものがある。しかし、ルールを挟む分、脳内で変換作業があり、訓練が必要。ものによっては、かなり複雑なルールもある。こんなの瞬間的に変換できるか! である。

 なお、今回のシリーズ記事では各商品について間接型、直接型を明記しない。種明かしになりうるからである。

 それに対して直接式というのはマークと数字が一目でわかるものである。書かれている位置さえわかれば、ルールがほぼなく読み取れる。某社のマジックトランプには「従来のアナログ方式のようにサインの読みとりに時間がかかりません」とある。直接式は認識が早いのである。欠点はものによっては小さく書かれているものがあることか。直接には後ろめたいのだろうか。そのため小さすぎがあるわけである。そのため、マークが小さいものがある。つか、読み取れないほど小さいものがあった。まあ、間接型にも読み取れないほど小さいものがあるんだが。

 しかし、デザインにマークをうまく溶け込ませているものが多く、私はこのタイプが使いやすい。カードを当てるのに単純で良いからである。

 なお、マークトデックの見抜き方というものがある。松田道弘氏の『ギャンブルのトリック』(114頁)に詳しい。これをされたことは人生に一度しかないが(幸いマジックトランプではなかった)、ありえるということを知っていると豆知識にはなろう。

 なお、「普通のゲームに使えます」といってもマークを利用しないようにすること。ばれたら、マジックに使えなくなるし、何よりも今後「イカサマをする奴」と思われるからである。そのゲーム前後にマジックをするつもりならワザと負けるくらいの器量がほしい。

●テーパー加工論

 相手のトランプだけぬけて出てくる加工である。専門用語を使うべきか悩んだが、アメリカ製のマジシャンズ・トランプに「TAPERED」と書かれているのでいいかと思い、記述してしまうことにした。

 先ほどのマークトデックも専門用語だったか。まあ、こちらもアメリカ製のマジシャンズ・トランプに「MARKED]とあるし、よしとしよう。

 デザインがテーパー加工では重要。私が気にするのは杞憂かもしれないが気になってしまうデザインがある。ディズニー系に多し。なお、ディズニー系は一回ですませる予定。

 というかシリーズとしても回数は少ないと思う。

●なお、マジックトランプの欠点としては、やはり、メジャーなところか。子どもでもマジックトランプを知っていることがある。このあたりの製品も紹介する予定。裏にマークがあるんじゃないのと言われた場合、ずばり、その通りなので、困る。

 そういうわけでテンヨーの説明書の20種類のマジックが解説されているのは心強い。ばれにくいわけだ。

 普通のカードマジックを見せてから、ここ一番でマークを使ったり、テーパー加工を活用するといいやも。普通のカードマジックと組み合わせるのも良い。というかマジシャンはそうしているはず。初心者の方も参考までに。

●ユーレカデック(Eureka Deck)について

 マジックトランプの祖はこれかなあと思う。1933年に発売された。松田道弘『トリック・カード事典』(44頁)参照。

●今後は、たまに、ゆるく(写真と製品名だけの紹介)マジックトランプを紹介していく予定。

 あ。たまに製品名以外にも記述するかも。


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