国語屋稼業の戯言

国語の記事、多数あり。国語屋を営むこと三〇余年。趣味記事(手品)多し。

駄洒落道(4)

2007-03-19 22:07:40 | 駄洒落道
「ブロック」じゃだめだ   (2002-03-21 02:13:11)

師「前回の復習としてじゃが、前回の感想を述べてみぃ」

猫額亭「は。師はガン○ムについて造詣が深いと見えました」

師(ぎく)※1

猫額亭「あの技名はジェットストリー○アタックが原典でございましょう」※2

師「そ、そうではなく、あー、そ、そうぢゃ、前回の文章と題名の関連を述べてみよ」

猫額亭「は。みっつというのは<黒三連>の三連と関係があるというぐらいしか…」

師「まだまだ甘いのぉ。あの文章には<黒三連>以外にも、三がからんでおるのぢゃ」

猫額亭「はて?」

師「良く読め。<国またぎ>も三つ、書かれておるのぢゃ」

猫額亭「あー。芸が細かいですねぇ」

師「このようにどうでもいいことに頭を使うのは、枕草子以来の伝統ぢゃ」※3

猫額亭「奥が深い…」

師「では、実作ぢゃ」

【実作3】

  ★「隣の家に囲いができたってねぇ」
  ☆「かっこいい」

 


猫額亭「これは塀とへえとかをかけるんじゃありませんでしたっけ」

師「うむ。このように誰でも知っておる作品のオチを変えるのを<ずらし>と言うのぢゃ」

猫額亭「和歌における本歌取りのようなものですか」

師「そうぢゃの。似ておるのぉ。そもそも言語とは伝統的な存在ぢゃ。その意味で先行ているテk、ぃゃ、作品の影響を明示するのは正しいのぢゃ」

猫額亭「今、作品のところをテクストと言おうとしてましたね」

師「やかましいぞ、現代思想○ブ」

猫額亭「は」

師「ん?」

猫額亭「何かありましたか?」

師「お主、顔が変わっておるのではないかえ?」

猫額亭「ぎく!!」

師「あ、お主、前回まで<描>額亭だったぢゃろ」

猫額亭「誰も気付きませんよ、そんなこと」

師「ふ」

猫額亭「う、ウケルためにわざとでございますからね、辞書登録ごときで入力を間違ったんじゃないですよ」

師「そうか、辞書登録で間違えたか」※4

猫額亭「…」


※1 この「ぎく」は「ねじ式」に出てくるお婆さんの「ぎく」に近い感じだと思ってください
※2 ちなみに筆者が中3の頃、部屋にジェットストリームアタックのポスターが貼ってあった。
※3 たまに枕草子を教えていると、こんな話を千年も残した日本人に感動することがある
※4 今では辞書登録の仕方がわからない…。

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