金の星の子供たち…ゴールドスターチルドレン

去年の父の日、CBSニュースが扱った特集がこのドキュメンタリー「ゴールド・スター・チルドレン」だった。

誰でもいつかは父親を亡くす、けれど、あまりにも早い時期に父親を亡くしている子供たちがたくさんいる。
この様にニュースが始まります。

戦争は、どんな戦争でも、何よりも辛く悲しい事は死んだ戦士を数える事が、父親を数える事だからだ。ベトナム戦争のとき、約2万2千人のアメリカの子供たちが、彼らの愛する父親を失った。

ここにも1人の戦争で父親を失った女性がいる、ミティー・ミラーさん41歳、彼女は生まれて16時間しかたってない時にベトナム戦争で父親を失っている、彼女の母親はまだ産後の回復室にいた時だった。

「彼らが病院を訪ねてきて、母に父が亡くなった事を伝えた時、母はただ泣き叫ぶしかなかったと言ってました。」

何年か過ぎて彼女が成長したのち、彼女の母親は父親の事を全く話さなかったと言います。彼女が知りたいと思っていても…。そしてそれはなぜだったのか、数年前彼女の母親はそのことを胸に深く抱いたまま、土の中に帰らぬ人となってしまいました。

1時間のドキュメンタリーフィルム、それが「Gold Ster Children」。
ベトナムの時、戦争で息子を失った母親が窓に金色の星を掲げたのをなぞってつけたタイトルだとのこと、父親を戦争で失った子供たちの声にならない声を、聞けなかった言葉を影像にしたいと思ったとの事。

アメリカは、過去に多くの犠牲を払ってきた歴史がある、戦争の是非を問うのではない、
父親を、息子を、夫を亡くされた残された家族の気持ちを思うのである。

http://www.goldstarfilm.org/?tag=contentMain;contentBody