ゆらぎつつゆく

添島揺之歌集。ツイッター感覚で毎日つぶやきます。色調主義とコラボ。

夏は来ぬ

2018-01-04 03:05:45 | 添削

夏は来ぬ相模の海の南風にわが瞳燃ゆわがこころ燃ゆ    吉井勇


稚拙である。若いものの歌のようだ。

夏の季節にはつらつとした気分になることはよくあるが、歌として上等に読みたいなら、こう工夫のない表現をするのは好ましくない。

短い定型詩の中で、うなるようなひねりを出さねばならない。


夏は来て躍る心は南風をちぎりつらぬく燕の焦り    揺之





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