ゆらぎつつゆく

添島揺之歌集。ツイッター感覚で毎日つぶやきます。色調主義とコラボ。

海の上の

2018-07-05 03:23:32 | 添削

海の上の空なれば斯く心沁み雲ゆくものか冬深むとき    高安国世



「深む」は「深まる」を古語にしようとして「深む」となったか。
中也に「夢見る」を古語的にしようとして「夢む」とした例があるが。

一概に間違いとも言えないかもしれないが、少し最後の切れが悪いとも感じる。
古語の「深む」は「深める」という意味であり、連体形は「深むる」である。



海辺にて空ゆく雲の目を刺してしろきに冬の深きをぞ知る    揺之





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