ゆらぎつつゆく

添島揺之歌集。ツイッター感覚で毎日つぶやきます。色調主義とコラボ。

思ひつつ寝ればや人の見えつらん夢と知りせば覚めざらましを

2017-09-28 03:13:12 | 古今抜粋

思ひつつ寝ればや人の見えつらん夢と知りせば覚めざらましを    小野小町


小町の作は、ほかの歌人の代作によるものである。

これは男性の歌人の作だ。ゆえにどこか技巧が硬い。

あの人をおもいつつ寝ればあの人の姿が見えただろう。夢と知っていたならば覚めなかったものを。

本人の経験によるものではない。女性の気持ちを男が想像して詠ったものだということは、簡単にわかる。



ぬばたまの夢にもかけてかのひとをみむと寝ぬれば空の月かな    揺之





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