ゆらぎつつゆく

添島揺之歌集。ツイッター感覚で毎日つぶやきます。色調主義とコラボ。

敷島の大和にはあらぬ唐衣ころも経ずして逢ふよしもがな

2017-10-15 03:06:55 | 古今抜粋

敷島の大和にはあらぬ唐衣ころも経ずして逢ふよしもがな    紀貫之



序詞の作例である。「敷島の大和にはあらぬ唐衣」までが「ころも」を呼ぶ序詞になっている。

時がかかることもなく、早く会いたいという心を、序詞を用いてうまく言うことによって、女心に訴えるのである。


この上は我が身も見えず春霞かすみゆくかなわがふるさとは    揺之






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