ゆらぎつつゆく

添島揺之歌集。ツイッター感覚で毎日つぶやきます。色調主義とコラボ。

冬の聖堂の門

2017-10-17 03:03:36 | 絵画


ローウェル・バージ・ハリソン(1854-1929)、アメリカ。


生きる苦しみから解放される門があるとすれば、それはどういうものだろう。

キリスト教の国では日曜ごとにミサに行くそうだが、苦悶の晴れた人間の顔を見ることは少ない。

雪に覆われた冬の聖堂の門は、ここにきてもなにもありはしないと、言っているような気がする。



降る雪のゆきてかへらぬ日のありて悔いて切なき聖堂の門    揺之






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