ゆらぎつつゆく

添島揺之歌集。ツイッター感覚で毎日つぶやきます。色調主義とコラボ。

夕映え

2018-06-24 03:27:34 | 絵画


チャールズ・ウォーレン・イートン(1857-1937)、アメリカ。


よく描かれるテーマだ。人は夕暮れに強く惹かれるのだろう。

夕映えを背にして影になった木々、その傍らにも小さな人影がある。

あのひとも、夕焼けを見ているのだろうか。

夕映えは人の心を、望郷に似たかすかな憂いの空に吸い込む。

これから帰らなければならない家とは別の故郷が、この空のどこかにありはしないかと。


ゆふばえの空にかなしき星を見てしばしこたえず母の呼ぶ声    揺之






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