ゆらぎつつゆく

添島揺之歌集。ツイッター感覚で毎日つぶやきます。色調主義とコラボ。

砂浜を

2018-08-05 03:26:16 | 資料

砂浜を歩める人の遠ければ来るごとくまた行くごとく見ゆ    香川美人



これも本物の歌人であるらしい。

不毛の荒野を思わせる現代短歌の中で、わずかに水の気を感じるものである。

すぐれているとは言い難いが、確実に自分の歩を進めている人の作である。



浜を行くわれに気付きてとほつひとかすかにまよふ気配の見えぬ    揺之






この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 夏の日の歌 | トップ | 春の光 »
最新の画像もっと見る

資料」カテゴリの最新記事