ゆらぎつつゆく

添島揺之歌集。ツイッター感覚で毎日つぶやきます。色調主義とコラボ。

青うみの

2018-08-02 03:25:10 | 資料

青うみのひかりはとはに明滅しふねはまひるの知多をはなるゝ    宮沢賢治



明滅ということばがでるとき、賢治の後ろに別の何かがたつ。
これは賢治自身の作とは厳密に言えぬ。賢治はこのような思索をする人ではない。
たれかほかの存在が、彼によって何かを表現しようとしている。

永遠の明滅とは何か。現れては消えてゆく生命の習いか。

その中で何かの繰り返しのごとく、船が動いてゆく。



まひるまのひかりまなこにあふれきてみさきにかかるあはき白雲    揺之





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