休日は風を切って

休日は自転車に乗って風を切って、そんな生活をずっと続けていけたらと思っています・・・

物見遊山(正雲寺編)

2015年06月25日 | 名所旧跡・神社仏閣

(2015.6.24 護法山正雲寺:会津若松市東山町)

6月24日、きょうは“ワイフ君”とドライブしてこようと思っていたのですが、野暮用をこなしているうちに、時間はどんどん流れて・・・。



午前10時30分、朝の曇り空から一変して、安達太良の上に湧き上がる雲も真夏の様相になりました。



結局、出発はお昼になって、途中でお昼を食べて午後1時51分、いま湖南町から山岳ルートで東山を目指しているのです。山岳ルートといっても、全面舗装の広い道路なんです。ナビの案内で初めて走るルートなのですが、会津若松市を経由して東山へ行くよりは、かなり近道のようなんです。



随分高いところまでやってきたようで、とても見晴らしがいいです。本当は湖南町から背炙山(せあぶりやま)経由で東山へ抜けようと考えていたんですが、ナビの案内に従って正解だったようです。



“二弊地トンネル”と書かれていました。トンネルの向こうにはさらに深い山々が続いています。



トンネルを出て振り返れば、鮮やかな緑と、真っ青な空を流れる白い雲。本当に気分がいいです。トンネルから下って丁字路にぶつかると、左は羽鳥、右は東山の案内板がありました。



東山へのルートはいきなり細くなって車一台分の幅、クネクネ曲がりながら下って行くと、涼しげな渓流があらわれました。大滝や小滝と命名された滝もありました。



途中に湯殿山とかかれた石碑があり、そこでは年配のご夫妻が清水を汲んでいるところのようでした。車を止め、わたしものどを潤していこうと思いました。
「わたしも飲ませてもらっていいですか」
コップなどありませんから、車にあったアイスクリームのプラカップです。清水を汲んでいた奥さんは、わたしの差し出したプラカップを丁寧に洗ってから、冷たい清水を汲んでくれました。清水のすぐ側で咲いていた純白の綺麗な花。
「これ、八重空木(ヤエウツギ)ですよね」
ご主人に聞きました。
「ここに二本だけ咲いているんだ。おれも今年初めて気がついたんだけど、綺麗だを思って見ていたんだ」
帰り道で分かったことですが、気をつけて見ると、この辺にはヤエウツギがあちこちで咲いていたんです。
「ところで、これから正雲寺(しょううんじ)へ行こうとおもっているんです。美術館もあるそうなんですが、行ったことありますか?」
きっと地元の方だと思ってご主人に聞いてみたんです。
「行ったことねえな」
地元の人は案外そういうものなのかもしれません。



清水の場所からすぐのところに、正雲寺への入り口がありました。じつは、ネットで美術館のことをあれこれ調べていたんです。そしたら、会津若松の東山温泉からさらに奥に入ったところに“東山美術館”(現在は会津美術館とネーミングされているようです)というのが出てきたんです。



そこで、きょうは“ワイフ君”とドライブがてらに、仏像館や美術館のある護法山正雲寺というお寺をたずねてみようということになったのです。



本当は、背炙山から一度も行ったことのない東山温泉街を抜けて行こうと思っていたのですが、出発するまでに時間がかかりすぎて、そんな余裕はどこにも無くなってしまったんです。



広大な敷地の起伏を利用した見事な景観。手前の池にはモリアオガエルのオタマジャクシがうじゃうじゃ游いでいるのでした。



では、さっそく仏像館から見ていくことにしました。



ここは、敷地内のどこでも、そして仏像館も美術館も写真撮影は自由だとのこと。それでは、館内の様子などを少しご覧ください。















ガンダーラやアンコールワットの遺跡などといわれるものも・・・。





続いて美術館へ。ここはもともとご住職様のお住まいだったところとか・・・。





これは武田信玄の書状。









ポスターにあるガレのランプ。











これはアンディ・ウォーフォール。これでン百万か・・・。



ここにはダリや池田満寿夫の作品などもありました。



それでは、境内を巡ってみましょう。





まるでオリンポスの丘に立つ神々のような(行ったことも見たこともないけど・・・)、巨大な六尊観音。





禅堂、宿坊の耕雲館。



仏殿。





仏殿の中にある巨大な木魚と黄金の釈迦(なでぼとけ)。



“なでぼとけ”の膝がすり減って、赤い下地の色が見えているところをみると、老いて膝の悪くなった方々がいかに多いかということが伺えます。わたしも、“ワイフ君”と自分のために、両膝をひと撫でしてきました。いつまでも自転車が漕げるようにね。



「よしっ、帰るぞ“ワイフ君”!」
午後4時18分、車検が済んだ乗用車を受け取りに行かなければならないし、残念ながら一度も行ったことのない東山温泉はこの次の楽しみにして、最短距離の同じ道を戻ることにしました。



帰り道、遠く磐梯山が見えました。



最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いくらあっても (ケンヂ)
2015-06-25 23:35:31
休みが足りない!というkojiさんがたっぷり人生の放課後を楽しんでいるのがよく分かります。
今度行ってみよう!
返信する
鑑定団 (へばな)
2015-06-26 00:13:40
この山道、いい雰囲気ですね~。車も少なそうだし、自転車で走ってみたくなりますね。

このお寺は、なんでこんなに集める資金が有るのでしょう? 「開運なんでも鑑定団」に出たらすごいことになりそうですね(^^)v
返信する
“ケンヂさん” (koji)
2015-06-26 00:16:12
県内でさえが、まだまだ行ったこともない、まして全く知らないところが、山ほどあるんでしょうから、時間はもちろんのこと、軍資金だっていくらあっても足りないのです。でも、その前に大切なのは何といっても健康。楽しく遊ぶためには丈夫な体と、ストレスのない精神が大事ですよね。
今回訪ねた正雲寺、ネットで調べるまでは全く知らずにいました。もともとは新潟にあったそうなのですが、東山にきて30年ぐらいになるということでした。ぜひ訪ねてみて下さい。
返信する
“へばなさん” (koji)
2015-06-26 00:38:16
たしかに、自転車で行けない距離ではありませんが、延々の上りで疲れたところに、熊やマムシに追われたらイチコロです。ハハハ
仏像や絵画がどのようにして収集されたのかは分かりませんが、絵画などは本物の他に、複製画もあるのではないかと思います。複製画といってもシルクスクリーンなどで、40版とか50版などという高級なものでしょうけど。わたしは、あんまり知識がないので、その辺の位置づけがはたしてどうなのか分かりませんが、絵画の他にも書や彫刻や陶器などもあって結構楽しめました。
返信する
天の邪鬼 (玉井人ひろた)
2015-06-26 08:37:21
中の仁王さまは天の邪鬼を踏みつけていますが、外の阿吽の仁王さまの足元には天の邪鬼が居ませんね?
返信する
“玉井人ひろたさん” (koji)
2015-06-26 11:03:42
仏像館に展示されていた怒髪衝天の仁王像は、たしかに天の邪鬼をふんずけているようですね。外の仁王様はこれからやって来るかもしれない、仏敵に睨みを利かせているところなのでしょうか。
返信する

コメントを投稿