
(2010.12.20 さざえ堂(旧正宗寺三匝堂:せいそうじさんそうどう):会津若松市一箕町飯盛山)
延々と続く田んぼが途切れた向こうは猪苗代湖。今、わたしは猪苗代町を会津若松市へと向かって走っています。
野口英世の生家はここからすぐ、車窓から見える景色にふと『英世の母シカさんは、こんな冬の日にもこの辺で魚やエビを採ったのかなあ』なんて思ったりしています。それは多分、映画の中でシカ役の三田佳子がそんなことをするシーンがあったからだと思います。
進行方向の右手には遠く磐梯山があります。雲が切れたあたりからスキー場のゲレンデがひっかき傷のように見えています。
車をお土産屋さんの駐車場に入れて、“さざえ堂”のある飯盛山の入り口へ。飯盛山は会津白虎隊のお墓があるところとして知られています。わたしがここに来たのは小学校以来です。
「はい、どうぞ」
なんて声がかかったので、ここで拝観料を払わなくちゃならないのかと思ったら、“飯盛山動く坂道”の料金所なのでした。こんなものが出来ていたんですね。
「ありがとう、わたしは歩きますから」
案内図で“さざえ堂”の位置を確認しました。
見えてきました。思っていたより少し小さく感じました。
ところで、どうして“さざえ堂”が見たかったかというと、それはこんな訳なんです。ここのところNHKのBShiでは、今まで放送したハイビジョン特集の再放送をしているんです。そこに折しもこの“さざえ堂”が登場していたという次第なんです。興味津々観ないで死ねるかっていうようなところです。
案内板には“さざえ堂”の特徴として『①上りも下りも階段がない。②1度通ったところは2度通らない』なんて書いてあります。それは“さざえ堂”の内部がDNAのような二重らせん構造になっているからなのだそうです。
こうして横から眺めると、らせん構造になっているのが何となく分かります。
入観料の400円をお支払いして、受付の方から「本来このお堂には三十三観音が納められていて、この建物の中を一巡りするだけで三十三観音参りが出来てしまうというものでした・・・」などと説明を受けて、さあさっそく中へ入ってみることにします。
ここが入り口です。滑り止めのついたスロープが上に向かって延びているのが見えます。
おお、二重らせんとやらがついに来ましたね。
右回りにぐるぐる回りながら上っています。
ところどころに向こうが見えるところがあるのですが、向こう側は下りなんだと思います。
ここが頂上。
そしてこれが天井。天井の形からこの建物が六角形なのが分かります。
二重らせんは最上階でつながっています。このスロープを越えると、向こう側は下りになります。
今度は左回りにどんどん下っています。
使用している柱や梁の交わりには、この建物の構造上微妙な角度がついています。これをコンピューター無しで設計したというのですから現代人よりはるかにたいしたものです。
上りと下りは別の道ですから、出口は入り口の反対側になっていました。なるほど、これらの図を見ればよく分かります。
シーズンオフのいま、“さざえ堂”の周りでは何やらさかんに工事が行われていました。
敷地をぐるりと大きく回って、後方上部からの眺めです。
そういえば、白虎隊の隊士達はここ飯盛山から遠く立ち上る煙を見て、鶴ヶ城が落ちたと思い自決したといいます。なるほど鶴ヶ城が見えるんですね。さて、ここで問題です。『写真のどこに鶴ヶ城があるでしょうか?』
帰り道の猪苗代湖。毎度お馴染みの亀丸と白鳥丸です。
湖畔の木々のシルエット、葉っぱのない木もいいもんだなあ・・・。ということで今回の“さざえ堂”はここでおしまいです。今度は自転車で背あぶり山を越えて行ってみたいものですね。
オイラも初めて入ったのは小学5年の時。約40年前です。
会津若松って見どころいっぱいありますね~。
今日は給食でソースカツ丼を食べたんですが,白孔雀を思い出しました。
食べ切れないのはお土産できるんだよね~。
・「鶴ヶ城」は中央右端?
鶴ヶ城はもうちょっと覆いがとれたと思っていたんですがまだまだみたいですね。赤瓦になったんですよ。
天明の飢饉を潜り抜けた人たちが携わって作られた様子を思い浮かべて私はグルグルしたょ
今度は白孔雀食堂が気になってしまいました。ラーメンのめでたいやさんの近くなんですね。“ケンヂさん”はよくご存じですね。また次の目標が出来ました。
鶴ヶ城はご指摘の通りです。わたしはもっと大きく見えるもんだとばかり思っていましたから、なかなか探せなかったです。ああ、それと目が悪いんです。ハハハ
そういえば『白虎隊武士道に憧れこの山に眠るドイツ人ハイゼ父子夫妻の墓』なんていうのが飯盛山の墓地にありましたが、これにはいったいどんないきさつがあるのか少し気になります。
“ききょうやさん”の中通り侵攻お待ち申し上げております。
“あぶりんくさん”はすでに体験済みだったんですね。地元のわたしは少し遅ればせながら今回体験することができました。地元もまだまだ見なくてはならないところが沢山残っています。寿命も迫っていますから自転車や車を駆使して訪ねてみようと思っています。
階段ではなくスロープで滑り止めのさんが貼ってあるというのが面白いですね
二重らせんをはじめて経験したのは バチカン市国のバチカンミュージアムに行った時でした ぐるぐると回って登っていき 帰りは違うスロープをぐるぐると降り 面白いなあと思いましたわ 今 兵庫県立美術館に同じようならせん階段が外にあります 安藤建築です
鶴ヶ城 見つけられませんでした
“二重らせん”を採用している建物、わたしは今回が初めての経験でしたから、とても興味深いものがありました。“TOSSYさん”は遠い異国の施設までいろいろ体験済みだったののですね。羨ましいかぎりです。
鶴ヶ城は画面のほぼ中央に杉林?のようなものが見えます。それを画面右端へたどったところ、アンテナのようなポールが突き出たところのすぐ右にお城の天守閣のシルエットらしきものが・・・見えるでしょうか。