傾きマンション

今日は立冬。東京競馬場のケヤキも紅葉が始まっています。
先週訪れた会津磐梯は、紅葉真っ盛りでした。そろそろ冬支度が必要になる
季節です。

さてこのところ、ニュース、ワイドショー、その他メディアをにぎわせたの
が横浜傾斜マンション事件。
関係する企業は大変なことになっているようです。
とくにくい打ちを担当した旭化成建材は、単独で対応することができず、とう
とう親会社の旭化成本体のトップが謝罪する事態となりました。

最近の旭化成の事業構造で、住宅関連事業の比率が大きくなっており、下請
け業者の親会社ということで、企業責任を果たすため、表に立たざるを得なく
なったようです。

本来ならば、元請けの三井住友建設が表に立つべきですが、早々とくい打ちに
責任ありとの結論が出てしまったので、大手企業の旭化成としてはやむを得な
かったのでしょう。

そして出てきたのが「現場代理人」の問題。現役時代建設業にも少し関わってい
た私、久しぶりにその名称を聞きました。

この事件、「現場代理人の資質」という一個人の責任に帰そうかとの如き問題解
決手法で進められていましたが、やはりそれは無理でした。
次から次に、会社全体でのデータ偽装が各地で表面化しています。

「建設業法」他、業界として守らねばならない各種法律による本質的な問題解決
が必要です。

今週もこの問題、ニュースをにぎわせると思いますが、「丸投げ禁止」「現場技
術者の配置」ほか、建設業法に関連した問題が表面化するかもしれません。