定年は荒野を目指す

Elderly be ambitious! おつりの人生楽しもう!

セウォル号 そして日韓関係

2014-05-07 11:55:31 | 日記
大型連休も終わり、日常の生活に戻られていることでしょう。
昨日は肌寒ささえ覚えるような寄航でしたが、今日からは平年の気温に戻り
そうです。いい季節になります。

痛ましいセウォル号の事故から3週間になろうとしています。
船旅が好きな私としては余計に気がかりで、事故直後、そして救出作業での
さまざまな実態が明らかになるにつれ、お隣の国の出来事とはいえ、だんだ
ん腹が立ってきました。

多くの前途ある若者の命が海に消えてしまいました。それも全力を尽くせば、
生存者はまだまだ増えていたのでは、と思えるので余計残念です。

前回のブログに書いたように、事故の2日前プサンから下関に、韓国籍の船
で戻ってきました。

すべての韓国の船が今回の船会社のようにひどいことをしていることはあり
ませんが、報道でさんざん言われているように、過積載、積荷の固定、など
検査体制がしっかりしていれば防げた事故なので、なんともやるせない思い
です。

私は87年から92年まで5年間電機メーカーのソウル事務所長としてソウ
ルに駐在しました。
当時韓国はオリンピックを成功させ、すべての面で活気のある社会が生まれ
つつありました。

5年間の駐在時代に、ACサーボモーーター、電動機駆動用インバーター、
産業用ロボット、その他全5アイテムの技術供与契約を結び、韓国側から大
変感謝されたことを覚えています。

それまでは製品の輸入に頼っていたものが、自分の国で作れる。これは大き
な進歩でした。

1990年代末の通貨危機を乗り越え、現在ではサムソンに代表されるよう
に、世界中で韓国ブランドが活躍しています。
先日訪問した米国の知人の家でもテレビがSONYからサムソンに変わって
いました。

21世紀に入り韓国国民は自信をもち、日本何するものぞ、というような勢
いでした。それが今回の事故で、我々は3等国だ、というように一気に反省
する風潮になっているとのこと。

これはどうしようもないことですが、過去の歴史から、韓国のシステムには
日本の影響が色濃く残っています。

産業と同じように社会システムでもまだまだ日本の協力が必要なところも残
されているのではないでしょうか。

アセンブリー(表面)だけでなく中身まで自力で保証できる、また産業だけ
でなく社会システムにおいても、確実性をもったシステムを構築できる国へ
の発展が望まれます。

イミョンバク、パククネ、と2代続けて日本と因縁のある大統領が続いてい
ます。
もう少しフランクにお付き合いのできる関係が早く来ないかなと、期待しつ
つ日韓関係を考えています。
コメント
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