食いしん坊ケアマネ の おたすけ長屋!

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看取る

2010-12-12 | 出来事
歳を重ね、ある程度の状態になると次第に食事を受け付けなくなってきます。

当然、低栄養になり、全身が衰弱をし始めます。

人々はこの状態を「老衰」と呼び、あたかも自然現象のように捉え、受け容れてきました。

ところが、近頃この「老衰」という言葉をあまり目にしなくなりました。

新聞やテレビの死亡記事を見ても、90歳を過ぎても必ず病名が付いています。

ということは「病死」になるわけで、病気だったら「まだ良くなったハズ」という発想に繋がっていきます。

老人ホームに四年半勤めてみて、「人の死は自然の営みである」と強く実感するようになりました。

でも、ホーム側は、よほどでない限り「最後は病院で迎えて欲しい」と思っています。

なぜなら「トラブル」が怖いから…。

もちろん、病院側はあまり受け入れたくありません。

そこで、瀕死の高齢者の押し付け合い…というようなことが容易に起りえます。

私は多くを語ることはできませんが、社会全体が、あんまりビクビクしないで「自然死」を受け容れることが出来るようになれば良い…と願っています。










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