本棚を直す

おとといの夜中、部屋で寝ていると、ガタガタッ！という音がした。






何だろう…と目を覚ましたが、よく分からず、結局また眠ってしまった。







昨日の朝、仕事に出掛けるしたくをするのに部屋をウロウロしていて、音の理由が分かった。

本棚の中板が、二枚、外れてしまったのだ。

この本棚は高さが２１０センチあり、私が持っている家具の中ではいちばんデカイ。

十四、五年前に住んでいた昭島のアパートのすぐそばにホームセンターがあり、そこで見かけて注文した記憶がある。

なぜこんな大きな本棚を買ったのか、今となってはナゾである。

五枚ある中板のうち、いちばん上と上から二番目の二枚が外れて、落ち掛かっている。

原因は明らかであった。

私は、聖書とか広辞苑とか森田正馬全集とか、大判本をいちばん上の段に乗せていた。

その長年の荷重に耐えかねて、いちばん上の棚の止め具が破損してしまったのだ。

崩れた書籍と棚の重みにより、二番目の棚も、半分、崩れかけた。

十数年、苦楽を共にした本棚だけに、その「老い」が、何とも可哀想に思えた…。







今日は休みだったので、自転車に乗って「東宝日曜大工センター」に向った。

無論、本棚の止め具を購入するためである。

しかし、今日も、暑かった。

７月なのだから暑いのは当り前で、毎日のように「暑い暑い」と書くのは我ながら情けない。

でも、やはり暑い。

１０分自転車漕いで、私は汗だくになって、ようやく「日曜大工センター」に着いた。

ところが、全然商売をしている感じがない。

と言うより、明らかに全館改装工事中で、工事関係者なども行き来しているのだが、「工事中」という案内がナニもない。

私とほぼ同時に自転車でやってきた六十代半ばくらいのオジサンも、自転車を下りて、

「ン？やってないの？」と、ケゲンな顔をしている。

そりゃそうだよ。「工事中につき○○日まで休業します」とか、看板くらい出せよ。

それどころか、ホームページにだって、ナニも書いてなかったぞ…。







いきなり一日の構想を外されて私はメゲかけた。

しかし、気を取り直して、日用品も売ってるドラッグストアで、「ねじアナ型フック四個入り」を、二組買ってまいりました…。

棚が外れたのは災難だったが、おかげでバラバラだった本の並びを少し整理することができた。

聖書とか全集を、いちばん下の段に置くこともできたしネ…。














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