湖畔人です。
また続けて“透明感”のある曲を2曲ご紹介します。今回は、早速前話で説明したポストパンク、ネオアコ枠から2曲紹介させていただきます。透明感とは言っても、2曲とも悔恨を赤裸々に歌うと言う意味で純粋で透明感があると言う事で選定をさせていただきましたが、でも、ちと暗い色調の二曲ではあります。
一つ目はネオアコと言うカテゴリーでは最も代表的で、とても青臭くて、現代の吟遊詩人のような雰囲気を持つ天才ソングライターのロディ・フレイム率いるアズテック・カメラです。アステカのカメラなんて何かとてもエスニックで詩的な響きのバンド名ですよね。出身レーベルも“ポストカードレコード”と言う名のグラスゴーのインディーレーベルでして、これまた詩的な響きのレーベル名で素敵です。ネオアコの面々は存在自体がとても詩的なのです。今回は、彼らの珠玉のファーストアルバム『High Land Hard Rain』から『Lost Outside The Tunnel』と言う曲の紹介をします。恋愛に盲目になり自分を見失ってしまったと嘆く曲でして、“そんな事ロックアーティストで反省する人なんていないよ?ナイーブすぎでしょ?ロディ君“と言いたくなるような、なんとも純真でナイーブな感じの一曲です。彼の他の曲では、”愛とは見返りを求めず与える事~“、なんて歌詞が平気で出てくる位でして、まるで聖職者のようです。まあ、多分、彼は天使ですね。天使、間違いないです。彼は『High Land Hard Rain』以降、どんどん風呂敷を広げて様々なスタイルの音楽を探して彷徨い続け、一時は坂本龍一さんにプロデュースをしてもらった時期もあったりと、色々と試したのですが、でも結局は本能のままに天性のままに作った最初のアルバムがやはり一番良い気が致します。彼ももういい歳ですが、まだまだ最高傑作を目指して頑張ってほしいですね。期待しています。
さて二曲目は、こちらもネオアコと言えばネオアコですが、少し別枠になるかもしれない、もうちょっと洗練された音を作るバンド、Prefab Sproutの一曲です。“パンク”と言うとある意味“演奏が下手”と同義でして、ポストパンクの連中も、素人っぽさが残った演奏をする人たちは少なく無くて、その粗削りなところが味でもあったのですが、Prefab Sproutは他のネオアコの連中とは次元が違って洗練されていました。メロディーもアレンジも全く別次元ですが、歌詞が青臭いと言う意味では彼らもネオアコらしいバンドです。その中心メンバー、パディ・マクアルーンは、ニューウェーブ以降に登場したUKにおける最高のソングライターの一人と称されており、所謂ロディと同じく天才でして、寧ろロディよりもその才能は広く認められています。嘗ては美男子であった彼も今は還暦を迎え、髭を蓄えZZTOPか画家のモネのようであり、まるで仙人のような風貌ですが、まだまだ創造の泉は枯れていないようです。今回紹介する曲は、今となっては直視するのが恥ずかしいような、またとても眩いような、嘗て仲が良かった女性との微妙な関係、とその思い出について歌った曲、『We Let the Stars Go』と言う曲です。とても美しい曲です。
湖畔人
また続けて“透明感”のある曲を2曲ご紹介します。今回は、早速前話で説明したポストパンク、ネオアコ枠から2曲紹介させていただきます。透明感とは言っても、2曲とも悔恨を赤裸々に歌うと言う意味で純粋で透明感があると言う事で選定をさせていただきましたが、でも、ちと暗い色調の二曲ではあります。
一つ目はネオアコと言うカテゴリーでは最も代表的で、とても青臭くて、現代の吟遊詩人のような雰囲気を持つ天才ソングライターのロディ・フレイム率いるアズテック・カメラです。アステカのカメラなんて何かとてもエスニックで詩的な響きのバンド名ですよね。出身レーベルも“ポストカードレコード”と言う名のグラスゴーのインディーレーベルでして、これまた詩的な響きのレーベル名で素敵です。ネオアコの面々は存在自体がとても詩的なのです。今回は、彼らの珠玉のファーストアルバム『High Land Hard Rain』から『Lost Outside The Tunnel』と言う曲の紹介をします。恋愛に盲目になり自分を見失ってしまったと嘆く曲でして、“そんな事ロックアーティストで反省する人なんていないよ?ナイーブすぎでしょ?ロディ君“と言いたくなるような、なんとも純真でナイーブな感じの一曲です。彼の他の曲では、”愛とは見返りを求めず与える事~“、なんて歌詞が平気で出てくる位でして、まるで聖職者のようです。まあ、多分、彼は天使ですね。天使、間違いないです。彼は『High Land Hard Rain』以降、どんどん風呂敷を広げて様々なスタイルの音楽を探して彷徨い続け、一時は坂本龍一さんにプロデュースをしてもらった時期もあったりと、色々と試したのですが、でも結局は本能のままに天性のままに作った最初のアルバムがやはり一番良い気が致します。彼ももういい歳ですが、まだまだ最高傑作を目指して頑張ってほしいですね。期待しています。
さて二曲目は、こちらもネオアコと言えばネオアコですが、少し別枠になるかもしれない、もうちょっと洗練された音を作るバンド、Prefab Sproutの一曲です。“パンク”と言うとある意味“演奏が下手”と同義でして、ポストパンクの連中も、素人っぽさが残った演奏をする人たちは少なく無くて、その粗削りなところが味でもあったのですが、Prefab Sproutは他のネオアコの連中とは次元が違って洗練されていました。メロディーもアレンジも全く別次元ですが、歌詞が青臭いと言う意味では彼らもネオアコらしいバンドです。その中心メンバー、パディ・マクアルーンは、ニューウェーブ以降に登場したUKにおける最高のソングライターの一人と称されており、所謂ロディと同じく天才でして、寧ろロディよりもその才能は広く認められています。嘗ては美男子であった彼も今は還暦を迎え、髭を蓄えZZTOPか画家のモネのようであり、まるで仙人のような風貌ですが、まだまだ創造の泉は枯れていないようです。今回紹介する曲は、今となっては直視するのが恥ずかしいような、またとても眩いような、嘗て仲が良かった女性との微妙な関係、とその思い出について歌った曲、『We Let the Stars Go』と言う曲です。とても美しい曲です。
湖畔人